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中邑VSイグナショフ戦総括。

試合後、イグナショフは「今日は弱い人に負けてしまった」「(2日前のシュルト戦は)中邑との試合前にウォーミングアップが必要だった」など失礼コメントを連発。負けたことに関する反省の態度はまったく見られなかった。
(きのうの続き)また、格闘家の心理について、考えることが格闘技を見るうえで非常に重要ですね。だいたい彼らは、4つの心理状態のいずれかでリングに上がっていると考えて下さい。

1.勝ちたい。

2.勝たなければならない。

3.負けたくない。

4.絶対に負けられない。

選手たちのモチベーションがこの4つのどこかに所属して、リングに上がっているのか、というふうに考えていくと、今日の試合の勝敗のポイントやキーワードが見えてくるんです。

たとえば、アレクセイ・イグナショフ。勝ちたいという願望はゼロですよぉ。勝たなければならないという一生懸命さもゼロ。完全になめきった男だよぉぉぉぉ!

一方、対戦相手の中邑真輔はプロレスのため、新日本プロレスのため、自分のために絶対に今回は勝たなければならないんだ、という高いモチベーションでこの日を迎えたわけですよ。ということは、負けたくない、絶対に負けられないという心理でもあるということです。

ところが、イグナショフはダラダラと入場してきて、勝負に対する本気度をまったく感じられなかったよね。

となると、今日の中邑の勝利は新日本プロレスにとっても、猪木さんにとっても、上井執行役員にとっても、プロレスファンにとっても、プロレス専門誌にとっても、「中邑、よくやった! 中邑、バンザイ!」ということになるかもしれないけど、ボクからすると、イグナショフの中邑戦に対するモチベーションが低かったので、両手を上げて絶賛はできないよぉ!


イグナショフは中邑に対して、“礼”の精神がなかった!

中邑選手がインタビュールームでコメントしているとき、ターザンは新日本プロレス執行役員の上井氏とバッタリ遭遇した。
もしイグナショフが“勝ちたい”“勝たなければならない”“負けたくない”“絶対に負けられない”という精神状態のいずれかを持って、中邑と闘い、その末に負けたのなら、中邑の勝利の価値が非常に高くなったはずなんですよぉ。

だから、あのイグナショフの態度は対戦相手の中邑に対して、非常に失礼だよぉぉぉぉ! ボクがK‐1のプロデューサーなら、もう2度とイグナショフを使うことはないよぉぉぉぉ!

だって勝利が価値があるものとして、成り立たなくなってしまうわけだからね。勝者をたたえ、輝かせるような負け方をしていないイグナショフは、まさにファイターとしては犯罪に近いよぉぉぉぉ!

たとえイグナショフにとってそれが総合(格闘技)の試合でも、選手は試合のクオリティーをある種、対戦相手と共同作業しながらレベルを高くしなければならないんだよぉぉぉぉ! 

それが相手をリスペクトし、礼を尽くすということなんだよね。その努力をイグナショフは完全に怠っていたんだよぉぉぉぉ! アイツは格闘家として、あるまじき行為を犯したよぉぉぉぉ!

その点、ミルコ・クロコップという人は、自分の神経をすり減らすぐらい緊張感を高めて、“勝たねばならない”“負けたくない”という姿勢でいつも取り組んできたので、“プロレスハンター”として、高田、桜庭、藤田、永田らを倒すことができたんだよね。

プロレスファンからすると、“プロレスハンター”という言い方は気に入らないし、「ミルコ、この野郎!」という感情を持つけど、あそこまで完膚なきまでにやっつけてくれると、逆にミルコはプロレスラーにリスペクトの精神を持っていると感じるし、そういうミルコを見て、ボクたちもミルコをリスペクトするんだよ。

中邑VSイグナショフ戦でわかった重要なことは、総合格闘技では、結果的に勝者と敗者がシビアに決まるわけだけど、選手同士がその試合に対するモチベーション、そして試合のクオリティーを高めるような試合をしないことには、勝者がまったく輝かないってことになってしまうんだよぉぉぉぉ!(明日につづく。※5・22炎上トークin長野より収録)

ご参考までに)

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