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イビジェカフェトップ > ターザンカフェトップ > 煩悩菩薩日記[2008年05月06日(火)]
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連休終了

ウワー、今日でゴールデンウィークも終わりだ。あっけないなあ。それに、やっと初夏らしい天気になってくれた。遅いよ(笑い)。

それにしても毎日、夢を見る。追いつめられているのか? 夢特有の“逃げる”“追いかけられる”というやつだ。

今回に限っては、ひとりではなく何人かでいっしょに逃げている。私がそのリーダーだ。逃げようとしても、必ず待ち伏せされる。

その目に見えない恐怖との闘いだ。怖いよ。すごい緊張感だ。敵は爆弾を仕掛けてくる。急に銃を発射してくる。

そんな夢、見たくないよ。でも、目が覚めて窓を開けると空はきれいに晴れあがっている。それでやっと救われた気分になった。私にとっての1日の始まりである。



夢香姫から日記がFAXで送られてくる。タイトルは重要。もっとセンセーショナルなものにした方がいい。

「旅行申込」では当たり前過ぎる。ここはやっぱり禁断旅行だろう。62歳の親父と34歳の女のコがグアムに遊びに行く、3泊4日の海外旅行。

どうみても禁断そのもの。「旅行申込」より「禁断旅行」の方が、言葉として刺激的だ。人をうらやましがらせる。人の心をあおる。

“書く”という行為には、そういう仕掛けは絶対に必要である。この日の予定は夜、後楽園ホールに行ってプロレスの試合を見ること。

「マッスル」という団体だ。じゃあ、その前に上野の東京都美術館に行き「芸術都市パリの100年展」を見に行こう。

今週の土曜日にやる“ビジュツイッキ塾”の課題にしているからだ。これをポッドキャストにとる以上、前もって見ていた方がいろいろテーマや問題点をピックアップすることができるからだ。

入場料1400円か。500円玉三つでいける。午後2時20分、家を出る。閉館は夕方の5時。入場は4時30分まで?

東京都美術館がある上野の岡は行楽客でいっぱいだった。休日の幸せ感をそのまま絵にしたような光景だ。

国立西洋美術館の前を通る。例のウルビーノの“ヴィーナス”のでっかい看板が目にはいる。どうみても、この絵のモデルは娼婦そのものだ。

顔の表情、目つき、身体の線、両足の組み方。もう、間違いないと確信した。人々はこの絵を前にした時、条件反射的に“ヴィーナス”という概念で見てしまう。

そのタイトルを付けられている以上、仕方がない。しかし一方、無意識の部分では娼婦として見ているのだ。

それがすなわち、いい絵ということである。明らかにこれは画家の仕掛け勝ちである。ウルビーノは偉い。芸術の表現とはそうあるべきだ。



「表現とは暗号のことだ」。アーチストなら、それぐらいの楽しみは持って当然ではないか。意外と客が多かった。

パリの100年展は、始めから焦点の絞り方がむずかしい。モディリアーニ展のように、ひとりの画家にスポットを当てた方がわかりやすい。

さあ、どうするである。そこをあえて強引に、無理矢理テーマを立てるのだ。その一つの例が“エッフェル塔論”である。

これで一つの話ができる。それをいうなら“セーヌ川論”だって可能だ。そんな形で私は、次回の“ビジュツイッキ塾”を攻めていく。乞うご期待だ。

もちろん芸術論もやる。芸術とは何かがマクロなテーマになる。そうしてパリとは何か、を最後にみんなの結論にすればいいのだ。

内博(ウチパク)さん、まだ見ていないの? 早く見た方がいいよ。当日はガチンコトークでいこう。よっしゃの意気込みだよ。



その内博さんがアイルランドに興味を持った。2人して「ダブリンに行こう!」と約束したのだ。パリとダブリン旅行。これはいいよ。

アイルランドは、パリに匹敵する隠れた芸術の国。W・B・イエーツ、ジョージ・バーナード・ショー、サミュエル・ベケット、シューマス・ヒーニーと4人のノーベル賞の作家や詩人を生んでいる。

「ユリシーズ」を書いたジェイムズ・ジョイスもそうだし、オスカー・ワイルドもアイルランド人。日本人がダブリンの街に行ったら、好きになる確率100パーセントだ。

犬も歩けばパブにあたるというダブリンの街は、通り雨とギネスビールが名物。昼間から、人々はビールを飲んで人生を楽しんでいる。

行こう、内博さん。ダブリンは“裏パリ”だ。この二つの街をセットで見て初めて芸術都市を見たことになるのだ。

そのためには、お金をためよう。キャバクラ遊びは少し控えてね(笑い)。そうして、アイルランド作家の本を買って読もう。

パリ100年展の中で間違いを発見。ルイ・ルグランの絵「食後のひととき」の説明文の中に“脳天気”とあったが、これは能天気の間違い。国語辞典には「脳天気とも書く」とあるが、やっぱり能天気にすべきだ。



「マッスル」を見る前に、JR水道橋の西口にある「ニューヨーカーズカフェ」に行く。あれ、水谷さん、小山さん、西野君がいるではないか?

みんな元「一揆塾」や「文章講座」の仲間たち。そうか、彼らも「マッスル」を見に来たのか。4人で軽く雑談をする。

小山君がGW中、和歌山県にある「落合博満記念館」に行ったと言った。よくあんな遠くまで行ったね?

え? 落合監督が好きなの? それだったら私と同じだ。水谷さんはすっかり元気になっていた。西野君はパソコンに向かって仕事中。

横にケイタイを三つも置いていた。その姿はもう、完全に仕事人そのものだ。

あと、歌さんの話題になった。大丈夫、彼女といっしょだからね。安心だ。後楽園ホールにはいると、たこ焼き君、チョロちゃん、小松君に会う。

私は2階の東側のバルコニーから試合を見た。だから、ずっと立ちっぱなしだ。しかし、そこの方が試合を見やすいのだ。疲れるけどね。

ジャン窪さんグループとはなぜか会わなかった。残念だ。「マッスル」を見て思った。プロレスを完全にギャグにしている。

東京の大学の「学生プロレス」の連中が大挙、出場していた。それも“あり”なのだ。これは、マニアのファンのためのサブカルプロレスだ。

メイン通りではなく、はしっこの方で何かを勝手に面白がっている人たちのための小さな空間。別にそれでいいのだ。なんの問題もない。

昔、一時代前は新日本プロレスと全日本プロレスが、この世界では“メジャー団体”と言われた。出版界でいうと、この二つの団体は“総合雑誌的”だった。

その総合雑誌がまったくはやらない時代になっている。プロレス団体も同じだ。差別化されたワンコンセプト雑誌の方が受ける。

実際、総合雑誌系の新日本と全日本は興行が非常に苦しくなっている。当然なのだ。DDT、「マッスル」、大日本プロレスがそれにかわって人気があるのは時代の流れなのだ。

9時半、試合は終了。私は真っ先にホールを出て帰宅。立石の駅では「与作」に寄って、お兄ちゃんとお母さんにあいさつする。

巨人は阪神に負けたの? ここで勝たないとだめだよ。3連戦の緒戦で相手を叩くのだ。やっぱり、今の巨人にはその力がないのか。



午前0時35分、夢香姫から電話がある。そうか、今日は彼女と一度も会っていない。1日、どうしていたの?

またしても1時間以上話してしまう。これから書く本のことだ。自分を見つめる。自分をさらけ出す。それは、これまで避けて通ってきたことをそのまま書くことを意味する。

なぜなら、君は世間や家族や両親などまわりの意向や思惑よりも、最終的には私(わたくし)という自分を取ってきたのだから。

それがあって、今の君があるわけだろう。自分の感情や直感(直観も)に対するしつようなほどのこだわりのことである。

そっちを君は取ったのだ。そこを書かないとまったく意味がない。なんの説得力もない。自分の中で少数派ゆえに伏せていたこと、触れないでおこうとしていたこと、隠していたこと。

それをすべて書けなのだ。そのことによって、君はやっと本当に解放される。自由になれる。そして、それを読んだ読者も同じような解放感と共感をおぼえるはずなのだ。

しつこいほど、私はそれを強調した。ここは私もゆずれないのだ。終始黙って彼女は聞いていた。考えることがあるのだろう。

この日の“四字熟語”は、何にしようか? とりあえず、連休終了にでもしとこうか?


ターザンカフェより)
「ビジュツイッキ塾」5/10日(土)19:00〜 「ルノアール」ニュー秋葉原店。課題は上野の東京都美術館で開催中の「芸術都市パリの100年展」。参加費は千円

博多実践文章講座 5/15(木)14:00〜 福岡市中央区荒戸3−4−16 九コンビル2Fセミナールーム

出張熊本実践文章講座 5/15(木)19:00〜 熊本県民交流館パレア 会議室5 




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