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| イビジェカフェトップ > ターザンカフェトップ > 煩悩菩薩日記[2008年05月04日(日)] | ||||
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電話叫泣
久し振りに昔の自分に戻った。ドカーンと競馬をやったら思い切りやられた。昼からWINS汐留へ。この日はG1レース「天皇賞」がある。 禁断症状だったのか? それとも気持ちがリバウンドしたのか? 有り金、持ち金を全部持っていって勝負。 勝つか負けるか? オールオアナッシングの勝負に出たのだ。貧乏であることにほとほと嫌気がさしていたこともある。 ガマンの限界にきていたこともある。まさしく「クソー!」である。どこかに勝つチャンスは絶対にあるはずなのだ。 それが「天皇賞」ではなく東京競馬の10レース「スィートピーS」だった。勝ったアロマキャンドルという馬から勝負。 予想通り1着になった。それも4コーナー、最後方から直線で一気の追い込みだった。こんなに気持ちいいことはない。 もちろん単勝の880円馬券はとった。しかし馬券の買い方を間違った。 1番人気の1番、メイショウマリアとの2頭軸で三連複と三連単を買ったらその馬が7着にこけたのだ。 アチャーである。もしアロマキャンドルからの1頭軸馬券で三連複と三連単を買っていたらどちらも大的中。 三連複は17210円の万馬券、三連単は12万9540円の大穴だった。ウワー、大変なお金を取り逃がしてしまう。 その取りそこなったお金の額を頭の中で想像したら絶望的な気分になった。こうなるともうだめ。「天皇賞」はドリームパスポートから買ったらかすりもしない。三つの最終レースで最後の勝負をしたら「スィートピーS」の後遺症で全滅。 一文無しになった。すっからかんだ。あしたからどうして生きていこうか? 存在がゼロになった。 ゼロだ。ゼロ。しかしこれは深層意識の部分で自分から望んでいた部分がある。 ゼロになって自分を取り戻す。一からやり直す。今の私にはそれしかない。夢の中でも何かが私をガンガン攻めてくるのだ。 追いつめられた。競馬はすべてが紙一重だ。勝つかもしれない。その可能性は十分にあった。だから賭けたのだ。 あーあ、完全にゼロサム状態か。ところで最後のレースが終わる頃、午後4時過ぎだった。夢香姫が私のケイタイに5回も電話していた。 ジーンズの右のうしろポケットにケイタイを入れていたためそれに気が付かなかった。家に帰ってそのケイタイをポケットから出した時、やっと呼び出し音に気が付いた。 5時29分だった。ワーッと彼女は泣いていた。な、な、な、なぜ泣くの。「だって私と競馬終わりで買い物に行くと言ったじゃないの?」 あ、そうか、私は競馬終わりで内博さんと飲みに行くと君に言ったはずだよ。それは君も承知していた。 夢香姫は内博さんとの飲みは午後8時からだと思っていたようだ。実をいうと彼女に電話で泣かれる3分前、内博さんから電話があったのだ。 「じゃあ、今から立石に行くから・・」と言って電話を切ったところ。私はすぐに内博さんに折り返しの電話をして飲み会はキャンセルした。 彼女に泣かれたら仕方がない。男の約束はこうして飛んでしまう。オレもしょっぱいなあ。内博さんはさぞ笑っていることだろう。 日頃、強気100パーセントで生きている彼女に電話で泣かれたら、それこそこっちがあわてる。びっくりする。オタオタする。 もう私は全面降伏だ。いや無条件降伏だ。スミマセン、内博さん。なんと内博さんは「天皇賞」を当てていた。枠連の5−8と馬単馬券である。 それは「おめでとう!」である。よかったね。友達が当たればいいのだ。万、万歳だ。夢香姫とはJR秋葉原のホームで待ち合わせをして新宿へ。 高島屋に行った。本を買いたいというのだ。じゃあ、宇野千代がいいだろうというので集英社文庫で出している宇野千代の本を5,6冊まとめて買った。 これは誕生日プレゼントでもらった図書カードを使う。3500円ぐらいしたのか? 宇野千代さんは私と同じ山口県岩国市の生まれ。99歳まで生きた女流作家。 愛欲小説で有名。今回、買った本はみんな女の行き方をつづったエッセイ集。彼女には参考になるはずなのだ。 これで機嫌をなおしてもらうしかない。そのあと「中村屋」で食事をする。ピーマシュー式ハンバーグを食べる。1100円。500円玉二つと百円玉一つを出して払う。 もはや手には小銭しかなかった。ぎりぎりセーフだ。食事をしながら2人して宇野千代さんの本を読む。 考え方が自分中心主義。都合の悪いことはすべて徹底して忘れる。いいこと、楽しいこと、面白いことしか記憶に残さない。 そういう装置を持っている人。便利だ。きわめて便利だ。だからこの人にはストレスがない。ストレスがないことを自慢している。 きわめて“自慢好き”でもある。自慢言語のオンパレードといってもいい。それから私たちは秋葉原の下りのホームにあるカフェに行きおしゃべりをする。 なぜか閉店の10時まで窓側のカウンターの席でしゃべりまくった。ガラス越しに目の前を人が次々と通り過ぎていく。 あるカップルが私のことをチラ、チラッと見ながら通った。たぶん連れの彼女に「あれ、ターザン山本!だよ」と言っているのだ。 言われた彼女も私の方を振り返ってみている。私はそのカップルに右手を上げて手を振った。すると彼らも反応した。 10時半頃かやっと秋葉原から電車に乗る。それまでの間に、20分ぐらい立ち話をしたのだ。例によって浅草橋で彼女と別れる。 立石の駅に着くとさっそく内博さんに電話した。私に飲み会をドタキャンされたので、どこにも行かずにそのまま家で過ごしたそうだ。 「え? 彼女は泊まらないの?」「いや、家に帰ったよ」「あ、そう・・・」。いやあ、とんだゴールデンウイークになってしまった。 午前0時31分、彼女から電話がある。呼び出し音がメロディになっていたので電話のベルの音に変えてもらった。それも最大音に。 これなら大丈夫だ。電話をきったのは午前2時をまわっていた。私たちは何をそんなに話したのだろうか? とりあえず私は気分がすっきりしている。ゼロになって迷いが消えた。彼女も泣いて吹っ切れた。それでいいのかも・・・。 今日の“四字熟語”は電話叫泣にする。夢香姫も泣くんだ。(失礼)。私はといえばゼロ人生である。 ターザンカフェより) 「ビジュツイッキ塾」5/10日(土)19:00〜 「ルノアール」ニュー秋葉原店。課題は上野の東京都美術館で開催中の「芸術都市パリの100年展」。参加費は千円 博多実践文章講座 5/15(木)14:00〜 福岡市中央区荒戸3−4−16 九コンビル2Fセミナールーム 出張熊本実践文章講座 5/15(木)19:00〜 熊本県民交流館パレア 会議室5 |
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