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| イビジェカフェトップ > ターザンカフェトップ > 煩悩菩薩日記[2008年05月03日(土)] | ||||
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秀吉最悪
毎日、夢にうなされている。今日だって夢の世界でさんざん自分と格闘していた。その内容は目が覚めたとたんにすべて忘れてしまう。思い出せない。 何かに追いつめられている。それだけはたしかだ。最近では年老いた私の母親が夢の中に出てきた。「もうすぐ私はこれからあの世に行くのよ・・・」と私に訴えるのだ。 そんなこと言われてもね。困るよ。夢に出てこないでよ。テリー伊藤さんとも夢の中で会った。 「あ、テリーさん!」と声を掛けると「バカ野郎、気安くオレのことを呼ぶな!」と怒って私を追いかけてきた。 仕方なく私は地下鉄の階段を昇り降りして走って逃げた。JRの駅があったので表通りに出る。そこは郊外のJRの駅のホームだった。そこまではさすがにテリーさんも追っかけてこない。助かった。ホッとする。 その瞬間、場面が切り換った。なんと駅のホームで私は夢香姫と横になって抱き合っているのだ。それも全裸だった。 郊外の駅だからのんびりしている。人がいない。明るい陽光がさしている。見ると彼女が上になっていた・・・。 もう一つの夢はきわめて現実的だった。鬼の形相をした編集者が私に本を書けと説教しているのだ。その恐ろしい顔がアップになった。 怖いなんてものではない。あれは一種の拷問だ。おびえる。ふるえる。以上の三つの夢は今の私の心の内を素直に示している。 夢にはウソはない。さてこの日、私と夢香姫は奥戸街道にある「ジョナサン」に行き“夢香手帳”を作る作案をした。 延々4時間。私がいろいろ彼女に質問しそれで彼女が面白い発言をするとすぐにそれをその手帳に書き込んでいくのだ。 ものすごい量になった。彼女の生き方、考え方、その感情のすべてがそこに現れている。午後4時半、休暇を利用して岐阜から佐藤さん夫妻が立石にやってきた。 奥さんは例の有紀さんである。京大卒業である。2人して八王子でやっている「大三国志展」を見に行ってきたと言っていた。 4人で「与作」に行く。佐藤さん夫妻と夢香姫は“かつお定食”を食べた。有紀さんとは去年の8月1日以来、ぷつんとポストカードのやりとりがなくなった。 佐藤さんは「それで有紀は夢香さんに嫉妬して大変なんですよ・・・」と言った。私はあえて自分の方から出すのをやめたのだ。 そうすると彼女は自分からは絶対葉書や手紙を出すことはない。その通りの展開になった。 一度くらい彼女の方から一歩踏み出すことをしてもよかったのでないのか? それをしないところが有紀さんなのだ。 佐藤さんは大のプロレスファンなのでバッグの中から「生前葬、ターザン山本!」と宝島社のムック本の二冊を出して「これ、非常に面白かったですねえ・・・」と言って夢香さんにサインを求めた。「正直言ってターザンさんの日記よりも夢香さんの日記の方が楽しい。面白い」。ウン、それはいいんじゃないの。そう言われるとうれしいよ。 そのあと喫茶「舟和」に行く。私は“ぐずもち”を食べた。きなこがおいしい。たまらない。すると突然、佐藤さんは録音可能なカメラを出してきて「徳川家康をどう思います? 秀吉は? 信長は? 三成は?」と聞いてきた。 どうやら歴史が好きなようだ。三成は青二才の秀才肌の正義感をふりかざして失敗した。でも佐藤さんはその三成が一番好きだと言った。 一人前の社会人として大人からするとああいう正義感はいやがられる。苦労していない。泥にまみれていないからだ。 一方、論理を前面に打ち出して絶対的正義感で天下を統一しようとした信長も同じく抹殺された。 つまりまったく違う二つの正義感が戦国時代に消されたのだ。それに対して秀吉と家康には正義感は別になかった。 秀吉には世渡りが上手が、家康には忍耐という奥の手があった。あの戦国時代はその「世渡り上手」と「忍耐哲学」の二つで終止符が打たれたのだ。 くだらない。まったくくだらなさすぎる。その後、日本の歴史というか日本の社会と日本人のDNA(遺伝子)は秀吉と家康が作ったといっても過言ではない。 バカバカしい。三成的正義感と信長的正義は日本人の中から消されたのだ。それを持ったときから潰されるか抹殺されるかのどちらかだ。 三成と信長がそれを証明しているではないか? その証拠に私たちのまわりに三成や信長はいる? いないでしょう。 政治家、経済人、文化人、芸術家、アーチストでも要領のいい世渡り上手の秀吉ばかりだ。彼らの生き方は俗世間で成功することである。 それが秀吉的生き方の典型である。勝手にしろだ。家康はあれはあれでとてつもなくスケール感がある。あんな腹黒い狸親父もいなくなくなった。 世はまさしく秀吉だらけだ。そこでは「俗」と「利」と「功」が三種の神器だ。こうして秀吉的欲望が、資本主義の世界観とマッチして市場をどんどん格差社会にしていっているのだ。 三成、信長には私的欲望、私欲が少ない人間。どちらかというと家康もそうだ。秀吉には私の欲望しかなかった。 家柄がなかったからだ。答えは簡単だ。資本主義は家柄のない連中に欲望を自由に開放させていくイデオロギーなのだ。 一かく千金の夢を資本主義を提供することができなかった。秀吉はそれを戦間に実現させた男である。 中村の百姓から天下人になったからだ。資本主義の思想にぴったりの男だ。それより有紀さん、32歳かあ。それ以上は言わない。 彼らと別れると私と彼女はビデオレンタル屋で映画を2本借りた。そのうちの1本「ホリディ」をさっそく見た。佐藤さんたちと別れたのは午後7時10分。 8時頃から「ホリディ」を見る。またしても映画の途中で彼女は居眠り姫になった。今度はすごい。それから延々と眠り続けぴたりとも動かない。 目がさめたのは明るく日の午前8時過ぎ。およそ12時間も寝っぱなし。その間、谷賢から電話があり、今、奥脇さん(チェッペリン)、田中さん、平馬さん、白沢さんと立石のプライド酒場で飲んでいるという。 行けないよ。夢香姫をひとりにして。人見君からも深夜に電話がある。この日からライトハウスで初めて正式に働くことになったのだ。無事、前の職場を退社。初出勤日。その報告である。 私はひとりでパリ関係の本を読んだあと寝た。今日の“四字熟語”は秀吉最悪にする。秀吉は日本人そのものである。日本人が美しいと考えるのはそもそも大きな間違いなのだ。錯覚なのだ。 ターザンカフェより) 「ビジュツイッキ塾」5/10日(土)19:00〜 「ルノアール」ニュー秋葉原店。課題は上野の東京都美術館で開催中の「芸術都市パリの100年展」。参加費は千円 博多実践文章講座 5/15(木)14:00〜 福岡市中央区荒戸3−4−16 九コンビル2Fセミナールーム 出張熊本実践文章講座 5/15(木)19:00〜 熊本県民交流館パレア 会議室5 |
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