|
||||
| サッカー | プロレス | 格闘技 | 野球 | ノンジャンル | ターザン | ||||
| イビジェカフェトップ > ターザンカフェトップ > 煩悩菩薩日記[2008年03月27日(木)] | ||||
|
老桜満開
9時30分、秋葉原の上りのホームで夢香ちゃんと待ち合わせをした。あれ、キンキラキンの服じゃないの? 上から下まで、すべて黒づくめ。しかも、靴はいつものスニーカーやブーツではなくカカトの高いもの。全身、OL風そのもの。 「あんたバカね。わたしがキラキラのを着ていったら面白くもおかしくもないわよ。マジメなOLがターザン山本! の彼女だからいいんじゃないの?」 そりゃそうだ。ごもっともだ。ニッポン放送の“のってけテリー”に出るにあたって、どうすれば最もインパクトがあるのか? 彼女はきっちりとその戦略をたてていた。もとからそういう人なのだ。そこが彼女のいい所でもある。 だから、ものおじしない。平気。むしろ、人目につく舞台の方が力を発揮するタイプ。いいなあ。好きだなあ、そういう人って。 10時、新宿3丁目にあるIBJ(インターネット・ビジネス・ジャパン)があるビルに行く。“ターザンカフェ”を運営している会社。 その責任者、有滝氏を呼ぶ。さっそく3人ですぐ近くにある新宿御苑に行った。入場料は、大人200円。 そこで夢香ちゃんの写真を撮った。4月1日から“ターザンカフェ”で「ターザン&夢香日記」をスタートさせるので、どうしても彼女の顔写真が必要だったのだ。 こういう時、夢香ちゃんは自然と笑顔ができる。これも天性のものだ。営業顔ができないと人前に出るのは無理。 よし、これでOK。万全だ。4月1日からムチャクチャな展開になる。それでいいのだ。「面白きこともなき世を面白く」である。 高杉晋作の言葉だ。その通りではないか? 世の中なんて、始めから面白くもおかしくもない。面白いはずがない。 いかにこちら側が勝手に面白がって生きるかである。それしか方法がないのだ。私がやっていることは、すべてそれに尽きる。 彼女のこともそうだ。そんな人生の退屈しのぎには最高のパートナー、遊び相手である。こんな言い方をすると彼女は「わたしのことバカにしないでよ!」と言って怒るのだろうか? 会社は休め。ニッポン放送に出ろと命令したのは私である。彼女は一般市民である。そんなの関係ない。オレはやる。 「あなたって時々、私の意思をまったく無視して一方的に物事を決めてしまうことがあるよね。そういうあなたって素敵よ」。 ありがとう。“ここ”一番の話になると、私は理屈抜きに「すぐにこい」「すぐにやれ」「すぐにしろ」である。命令は私にとって快感であり、また快楽でもある。それは、優しさの“もう一つの顔”だからだ。 有楽町に移動する。JR有楽町の西口の広場にあるカフェにいたら、正午前、人見君と谷賢がやって来た。 4人でニッポン放送に行く。お前たちは外にいろ。そういって、私は彼女と4階にあるスタジオに上がっていった。午後0時半からスタッフの人と打ち合わせ。 そのうちカメラを持った紙プロのチョロちゃんが取材にやって来た。“のってけテリー”は1時から始まる。 この日の話題はヤンキースの松井選手が結婚したことと、メジャーに挑戦していた桑田投手が引退を表明。 その二つのニュースが中心だった。私たちの出番は、午後1時20分頃。いよいよ夢香ちゃんがマスコミにデビューする。いやあ、本番の彼女は落ち着き払っていた。 あのテリーさんを相手に堂々としている。あわてたところがない。びびってもいない。あがってもいない。たいしたものだ。 あらためて彼女の才能を確認した。林家たい平をまじえて4人のトークは大盛り上がり。話がつまったり、途切れたりするところが一度もなかった。 彼女は声の質がいい。これは大きな武器だ。いろんなことがわかった。ブースの向こう側、スタッフの連中は本番中、ずっと笑いっぱなしだったようだ。成功ということである。 テリーさんのHはどこでするんですかという質問にはまいったなあ。それは当然、聞いてくるよなあ。そのテリーさんが収録後、私に「2人の本、ウチで出させてくれない?」と言ってきた。 こういうことって早い者勝ちだ。やる、やるよ。決まった。テリーさんに下駄を預ける。おまかせだあ。 年齢差28。2人あわせて96歳。2人あわせてバツ3。どうってことないよ(笑)。谷賢はビッグカメラで千円のラジオを買って、人見君と2人で聞いていたそうだ。 4人でオムライスを食べさせる店に行った。彼女が一番、満足していた。紅一点の輝き。いいなあ。 野郎3人に女性ひとり。最高の組み合わせだ。ボクたちだけの青春のスクランブルと言わせて欲しい。 テリーさんは私と彼女のことを、明治の恋愛といった。どういう意味なのだろうか? 私は新しい時代の、新しいタイプの、未来形の恋愛だと思うんだけどなあ。 それは2人の本で証明していくしかない。この世の中のことって、例外にしか面白いことはないのだ。例外という名の真実。それが私だ。それが私たちだ。 2時半、人見君は仕事に戻った。残った私たち3人はそのまま上野の桜を見に行くことに・・・。 ウワー、桜がいっせいに咲いていた。今、まさしく開花した直後。スタートラインに並んでスクーターがピストルを発射した瞬間といった感じだ。 500円の即席カメラを買っていたので、谷賢に桜をバックにいっぱい写真を撮ってもらう。これはいい記念になるな。 よくぞ上野まで来た。でも、よく見るとここの桜の木はすべて老木。人間でいうと、明らかに還暦をとっくに過ぎている年齢。 それなのに、あんなにかれんな花をいっぱい咲かせるとは。木としての寿命はもう短い。それは見ればすぐにわかる。 なんだよ、上野の桜の木の幹や枝が62歳の私ではないか。もはや朽ち果てそうな寸前。やっと持ちこたえている。 それでも、この時期になると若い時と同じ花を咲かせている。でも、その花はどこか歯抜け状態のように咲いているのだ。 これは老境の桜だ。せつないなあ。老いらくの桜か? 私を暗示している。いいや。彼女とのツーショット写真も撮ったし。 5時半、飯田橋西口のデニーズに行って3人で軽く夕食をとる。谷賢、さっきの写真、現像に出してこい。 1時間後にはもうプリントしてできあがってきた。よく写っている。夢香ちゃんはその一つをポストカードにすると言った。谷賢もはじけたポーズで絶好調の写真が何枚かあった。 7時半から「ひとこと塾」。オー、この日は谷賢と湊君2人だけか。 よし、わかった。そこで私は物書きになるためのキーワードを教えた。すると夢香ちゃんは「目からウロコが落ちた感じ」といい、谷賢も「今までの講義で、今日が最もよかった。吹っ切れた。何かをつかんだ」と言った。 湊君も「なるほど、そういうことだったのか・・・」と妙に納得した顔をしていた。来週から、この3人には完全な個人指導をしていく。上級テクニックだ。君たち得だよなあ。 上海飯店で食事をしていたら、10時半、人見君がやって来た。5人のそろい踏みだ。 いやあ、この日は疲れた。すべては彼女のためである。オレは老木の桜の幹でいい。その枝に自分の娘と同じトシの女性を咲かせて見せる。バッチシとね。それが生きがいだ。 彼女はチャンスをつかんだ。私はそのゲームに乗る。乗りかかった船だ。航海地図なんてない。行きあたりばったり。 難破するか? 宝島に着くか? それが問題だ。将来のことなんか知ったことかである。運を天にまかせるだけだ。 今日の“四字熟語”は、老桜満開にする。上野の桜は、まるで老木たちの桜の園だった。 ターザンカフェより) |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||