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『電車男』について。

映画『電車男』がヒットしているようだ。商売がうまい。というよりも話題になっているものを、タイミングよく映画化した。
それはビジネス的にはあり≠セ。客席が200程度しかない小さな小屋(映画館)で上映しているのも功を奏している。
客席は若者でいっぱい。それもカップルが多い。さて肝心の映画の内容についてだが、まず気になったことがある。
出版された本『電車男』では電車男≠ニその相手の女性エルメス≠フ姿、形がまったくわからないのだ。一体、彼と彼女がどんな顔をしているのか?
どんなスタイル、格好をしているのか? それが見えない。わからないというところに実は最大のリアリティーがあったのだ。
ボクなんかもエルメス≠ノ対する妄想と幻想はふくらむ一方。電車男が恋愛下手であるためみんながネットで応援していくという展開は、やっぱりそれは野次馬根性の域を出ない。
人(他人)のことなので面白がっているのだ。そこにある興味と好奇心はエルメスという女性にある。これはもう間違いないのだ。それがなかったら誰が電車男を応援するだろうか?
だからボクからすると「出てこい、エルメス女!」なのだ。たぶん実際にエルメスの女性を見た途端、それまであったボクの興味はそこで終わってしまうだろう。
・電車男もそうだがエルメスだって実物を見たら応援する気にならない!
エルメスは最後までボクらは見ない方がいいのだ。ところが映画ではもろにエルメスが実体となって、ドーンとスクリーンに登場してくるのだ。
正直言ってボクはガクっとしてしまった。エルメスの幻があるべきだったのだ。あくまで想像の中の人物であって欲しかった。
電車男もそうだがエルメスだって実物を見たら応援する気にならない。そこが重要なポイントでもある。映画化したことで電車男の世界は身もふたもなくなってしまった。
陳腐になったともいえる。ボクならラストシーンはウエディング姿になったエルメスと電車男が、秋葉原のド真ん中を2人して突っ走って終わらせる。
その時、道路の両側の秋葉原のドルはど、ど、ど、ど、ど、どとすべてが思い切りみんな崩れていくのだ。電車男の勝利宣言である。
エルメスのウエディング姿にしなかったのは、この映画の最大のミスだ。わかっていないよなあ。
ターザンカフェより)
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