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映画『ザ・インタープリター』を見て。

映画『ザ・インタープリター』を見た。ニコール・キッドマンが出ているので見に行こうというそういうモチベーションだった。
ボクは政治問題、社会問題、国際情勢を扱った映画は好きではない。まず面倒臭いというイメージが先に立つ。
国連の本部が映画の最後で舞台になっている。それにアフリカのある国の大統領の暗殺計画がストーリーの中心にあるのだ。
そこにニコール・キッドマン扮する国連で通訳を仕事にしている女性と、シークレット・サービスのスペシャリスト、ショーン・ペン扮する男との恋愛感情がからんでくる。
まあ、そういう映画である。歌枕の説明によるとこれはニコール・キッドマンに対するセクハラ映画と言っていた。
彼女のように魅力ある女性は、みんな監督はセクハラ的に彼女のことを撮ってみたくなるというのだ。
なるほど彼女を守るために向かいのアパートからずっとシークレット・サービスの連中が窓から彼女を監視している。
あれって一種ののぞき≠ニ同じである。仕事として彼女を守るために双眼鏡で監視しているのだが、ほとんどやっていることはのぞきとなんら変わらない。
彼女の過去にせまっていく。あばいていく。カミングアウトさせていくのも、いうなればそれも形を変えたセクハラかもしれない。
そうなるとこの映画も実は社会問題を描きながら、本質のところではニコール・キッドマンの女性としての魅力にスポットライトを当てているのだ。
・裏切りにあった恋愛には神にもネクストの恋愛を用意してくれるが、そうでない場合は…。
もっとわかりやすくいうと、これは彼女の身を守るというのはあくまで表面的なことで、それによって完全に尾行映画≠ノなっている。
人命を守るという使命の裏側には、彼女をつけまわす。尾行するという行為がそこにあるのだ。
いったん視点を変えてカメラはニコール・キッドマンを、なめまわすようにして尾行している映画だと思ったら逆に納得できるのだ。
女は決して過去を語らない。自分を打ち明けない。そうすればするほど男は彼女のことを尾行したくなる。それが人間の心理というものだ。
尾行されると女は心を閉ざす。一方、尾行している男はそのうち彼女のことを好きになってしまう。よくある話である。
ただ2人の男女には彼らが出会うまでに人には言えない過去がある。男は妻に家出され交通事故でその妻を失った。女性にも言えないゆえんがある。
その過去が2人の恋愛感情に微妙な影を落としている。やっぱりいくら傷ついた過去でもその過去の方が絶対に2人にとっては重たいからだ。
すると新しい恋愛が目の前に出来つつあっても、すんなりとその中にはいっていくことができないのだ。そういうジレンマがまたいいのだ。
裏切りにあった恋愛には神にもネクストの恋愛を用意してくれるが、そうでない場合は最初の恋愛に必ず人はこだわる。むしろその過去の恋愛に生きようとする。そのためネクストの恋愛に行きにくいのだ。
まあ、この映画ではそういったことが描かれていた。いずれにしてもいつ、何時でもニコール・キッドマンは美しい。
それだけは当分、変わらない真実のような気がする。そりゃみんな尾行したくなるよなあ。
ターザンカフェより)
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