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世の中に足りないものについて。

「世の中に前田日明が足りない」というHERO‘S≠ニいう興行の宣伝用新聞広告のコピーは抜群のセンスをしていた。
それをもじっていうならボクは「世の中には恋愛が足りない」と言いたい。
その通り。今の日本というか都会には、恋愛らしきものがなくなったような気がするのだ。
そもそも恋愛とは男として、あるいは女としてその存在が光り輝いていないと成り立たないものである。ここがモーストインポータントな部分なのだ。
人は光り輝いているものに接した時、恋愛感情を初めて持つことができるのだ。
しかしその接した時≠ニいう言い方の中に、ある意味が含まれていることもたしかなのだ。
ただ、ボーッと接していたらそれは問題外というべきである。その時、その光り輝いているものに気が付くこと、発見することが最も大事なことなのだ。
この条件がそろわないと恋愛は起こり得ない。有り得ないのだ。つまり、恋愛とはそれまでまったく見知らぬ者同士だった2人がある日、突然、出会うことであることがこのことでわかってくるのだ。
・恋愛感情は人の美しさを発見する感情、またはそれを発見される喜びのこと。
見知らぬ者と出会うことが恋愛の始まりだとしたら、男は男として、女は女として自分を磨いていないと話にならない。
しかも存在として光り輝いているといっても、それが直接、表に露出しているとは限らないのだ。
もちろん本当に光っている人間はいやが上にもそれが、表に出ているものである。
だが、それは多くの場合、内に秘めた形として奥に隠れているケースが多いのだ。
誰にでもある先天的な能力にプラスして後天的ななんらかの強い意志の力がそこに働いていた時、初めて人は光り輝いた存在になることができる。
そういう人が少なくなったために必然的に恋愛が可能になる土壌がなくなってきたのだ。
恋愛感情は人の美しさを発見する感情のことをいう。またはそれを発見される喜びのことも恋愛感情という。
恋愛感情には積極的に働くベクトルと、決して行動的ではないが、発見者をじっと待っているという粘り強い受け身のベクトルの二つがある。
お互いに引き合う力がそこに働き合うのだ。それは都会にしか起こらない世界である。
ああ、その点では今の東京という都会は、とてもしょっぱいといえる。
「今の東京(都会)には恋愛が足らない!」
ターザンカフェより)
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