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欲望と謙虚について。

作家の荒俣宏さんが美輪明宏さんと対談しているのをテレビで見ていた時のことである。深夜だったので再放送だったと思う。
美輪さんは例によって現代日本の資本主義に毒された世界を批判していた。いわゆる今の人間は欲望をプラスするか掛け算をして生きているというのだ
それに呼応する形で荒俣さんは、人の幸福は人生を引き算するところにあると主張していた。
これはボクがずっと前から考えていたこととほとんど同じなのだ。もし欲望を拡大していったらそれこそきりがない。
欲望とは結局、何か自分に足りないものがあってそれを埋めていきたいという願望がベースになっているのだ。
自分にないものというかつまり自分の中に空虚なものを感じた瞬間、人は欲望にスイッチがはいるのだ。
欲望とは実は空虚と表裏一体の関係にあるのだ。自分にないものや欠けているものを感じてしまうと、昔はそれによって人は謙虚になったものである。
謙虚になったところで神の存在が浮上してくるのだ。
・物(形)と欲望の二つを引き算しないと本当の幸せは見えてこない!
そのことで人間は精神的バランスをとってきたが、資本主義の出現はそれを破壊していった。
欲望を爆発させていくことが善であるという考えになっていったからだ。それを断ち切ってそこにくさびを打つ哲学や思想はまだ出ていない。
ところが人は必ず老いて死ぬという事実がある。答えは決まっているのだ。人生にゴールは必ずあるのだ。
そうすると欲望の拡大と爆発は、人間にとっては"あがき"や"もがき"でしかなくなってくる。しかし人がそれに気付くことは少ない。
だから人生を引き算しても、なおかつ自分の中に残っているものがあることを知った時、やっと人は初めて幸せが何であるかがわかってくる。
物(形)と欲望の二つを引き算しないと本当の幸せは見えてこない。その両方を引き算して、存在がゼロになった方がいいのだ。
ボクの場合、引き算をしすぎて借金を作りすぎてしまったという落ちがある。ボクが人生に引き算をして残っているものといったら半径わずか1メートルの人生である。
もともと人はその半径1メートルの空間が人生のすべてであると思った方が、絶対に幸せになれるのだ。
本日のターザン情報)
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