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石原裕次郎とボク。

まったくの偶然である。きのうの夜、ボクの家の2階できりたんぽの鍋パーティーをやっていた時である。
歌枕が偶然、CDを入れている棚の中に石原裕次郎を見つけた。それは「石原裕次郎 歌とその独白」の2枚組みのCDである。
ボクはパーティーが終わって歌枕が帰ったあとそのCDのUの方をさっそくきいてみた。
「銀座の恋の物語」「赤いハンカチ」「錆びたナイフ」「二人の世界」「夜霧の慕情」「夜霧よ今夜も有難う」「忘れるものか」「港町 涙町 別れ町」などがはいっていた。
先週、ちょうど石原慎太郎原作の『弟』がテレビドラマ化され、視聴率のベストテンの上位を独占。
合計するとその視聴率は100パーセントを超えたというのだから凄い。あらためて裕次郎の人気の根強さを再確認させられた。
このCDは自分の歌を裕次郎自身がひとことずつ語っていく形をとっている。まいった。ホントにまいった。全12曲を3回きいてしまった。
・裕次郎が歌う曲には当時の時代の空気がすべてつまっている…。
すべてがボクの中で記憶がよみがえってきた。特に「二人の世界」なんてボクが20代の前半をすごした世界が、そのまま目の前にあらわれた。
タイムマシンだ。あの頃、ボクは京都で生活していた。そうだ、あれは京都府相楽郡木津町という町だった。
そこはボクが学生結婚した彼女の実家があるところだ。思えば大学3年の時、ボクは結婚したのだ。
その頃、グループサウンズが全盛時代で彼女の妹さんはタイガースのファンだった。
ビートルズも同世代なのにボクにとっては、やはり本命は裕次郎なのだ。そこに行き着いてしまう。
ではボクにとって裕次郎とは何だったのか? 裕次郎が歌う曲には当時の時代の空気がすべてつまっている。
キーワードは二つ。一つはアナログ。もう一つはクローズド。それが"昭和"と"青春"というもう一つのキーワードとぴったりボクの心の中で重なりあっているのだ。
ボクの青春時代は昭和であり、アナログであり、同時にそれはクローズドされた空間、世界だった。
クローズドワールドにおけるアナログ的男と女の関係。何かが見えてきたぞ。そうだ、もう一度ボクはあの頃に帰るべきだ。
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ターザンカフェより)
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