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イチローのインタビューを読んで。

イチローと松井の生き方にはボクは関心を持っている。2人にはボクが知りたい謎があるからだ。
その謎を解明したいという願望がボクの中には確実に存在している。ところで今日(11月2日)の『日刊スポーツ』を見るとイチローが3ページ目に大きく取り上げられていた。
最近のイチローはマスコミの取材を受けるようになった。これは大きな変化である。
その特集の見出しは「マスコミ嫌い 今は違う ただ松井とは対極にある」というものだった。
マスコミ嫌いはどこの世界にも必ずいる。選手や芸能人がマスコミに強い不信感を抱いてしまうのは、本当によくあることである。
その原因は一つしかない。両者の関係に正しい緊張感がないからだ。イチローもそのことをはっきりと言っている。
質問するなら野球のことを勉強してから質問して欲しいと。これは当然の主張である。
ボクなんか競馬のジョッキーや調教師をインタビューする時は「え、そんなところまで見ていたの? え、そんなことまで注目していたの?」と思わせるようにしている。
「こいつは競馬のことをよくわかっているな。そしてオレのこともよくわかっているな…」と相手に思わせたら、初めて向こうもこっちのことを信頼してしゃべってくれる。
そこの部分はやっぱりボクは絶対にはずせないものだと思っている。
イチローにしてもくだらない質問をされたら話す気がしなくなる。どうでもいいやと思ってマスコミ嫌いになっていくのだ。
「選手バカになりたくない」というプライドをボクはイチローと松井に感じるのだ。
イチローに「記者を育てていくのは選手」という言い方をされたら取材する側としては最悪である。
ボクは逆の考え方をしているのだ。選手を育てるのが記者であると。こっちの目線の高さを相手に示すことで、選手は下手なことはできない。
下手な態度や行動はできないというプレッシャーを与えるべきなのだ。選手には野球なら野球バカというのがいる。
その言葉自体が差別用語に近いものがあるのでボクは使いたくはない。
しかし体育会系の選手にはどのスポーツにもそういう人は多い。イチローと松井はそこがほかの人と少し違うのだ。
「選手バカになりたくない」というプライドをボクはこの2人に感じるのだ。
記者は選手バカの多くを見過ぎているのでいやになっているところもあるのだ。
ボクはどっちもどっちだと思う。イチローはそこを改革したいと思っているのだ。
イチローは松井が試合が終わると毎回、記者会見をしていることについて自らの考えを述べているが、ボクはあの会見はなれあいにしか見えない。
会見がマンネリ化している。つっこみが足りない。本質をはずしている。きれいごとに終わっている。ボクなら真剣勝負の場にするけどなあ。
そうなると記者は試合を真剣勝負で見ないとだめなのだ。問題はそのへんにあると思うのだ。
本日のターザン情報)
※本日発売の『週刊ファイト』(駅、コンビニなどで発売)で、コラム(「ターザン山本の問答無用主義」)が掲載されています。
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