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悲しい日本の若者の話について。

またやってくれた。日本人がイラクで武装グループに拉致されたのだ。こんな時期、なぜイラクに行くのかその気持ちがわからない。
アンマンのホテルのマネージャーは、香田証生さんがバグダッドに行くバスのチケットを手配して欲しいと言った時、イラク行きを止めたという。
「今は行かない方がいい。あそこはあぶない!」と忠告したが、香田さんは「それはわかっている。でも自分は行きたいんだ!」と言ったそうである。
また同じホテルに泊まっていた映画監督の四ノ宮浩さんも「やめた方がいい」と注意したが「大丈夫。なんとかなると思います」とこたえたという。
この2人の証言はテレビでも流された。ウーン、まったく困ったものである。
今、日本には香田さんとよく似た若者が非常に多いからだ。どの点が似ているかというと出力言語だ。
香田さんの「行きたいんです」というのと「なんとかなると思います」の二つにそれがはっきりとあらわれている。
「行きたいんです」と言われたらもう止めようがない。四ノ宮さんはあとで「こんなことになるならバスから引きずり降ろしてでも止めればよかった」と語っているが、それは余計なおせっかいというものである。
彼らにそのやり方は通用しない。やりたいようにやらせればいいのだ。つまり"ほっとけ"というのがボクの考えである。
しかし「なんとかなると思います」という香田さんの言葉には残念ながら"甘えの構造"をボクなんか感じてしまう。
今の若者の中には日本を出て世界を放浪したいという願望を持っている者は意外と多い。そういう人間には好きなようにやらせればいいのだ。
香田さんは高校を中退。建設専門学校に通ったあと塗装会社に就職。2年前に「やりたいことがある」と言って会社を辞めている。
その香田さんが"やりたいこと"というのは、たぶん具体的なことは何もないのだ。ただ彼は現実の何かを否定、拒否しているのだ。そうしたら日本を離れて外国をさまようしかない。
ボクは学歴で人を差別するようなことはしないが、今の時代、一応、大学にいっていないというのはコンプレックスになる。ちなみにボクは立命館大学中退の身である。
香田さんは高校時代からもう自分では自覚していたと思うが、生き方と死に方の二つを考えていたのだ。
しかし「なんとかなると思います」の言葉には残念ながら"甘えの構造"をボクなんか感じてしまう。
なんとかなるほど世の中は甘くない。なんともならないのが世の中であることを、彼はまったくわかっていなかった。
香田さんは今年の1月からニュージーランドに渡り少なくともこの10ヵ月は世界をほっつき歩きながらなんとかなってきた。
もしかしたらなんとかならないことに巡り会いたくなってバグダッドに行ったのかも。ボクはそんな気がしてきた。
彼が初めてなんとかならないものに出会った時、もはや決定的になんとかならない状況に追い込まれた。
これはある意味で悲しい日本の若者の話である。悲しいというのはボクからすると気の毒という意味である。
本日のターザン情報)
※先ほど(午後10時半ごろ)、山本さんがかなりの鼻声で「今から原稿書くよぉ〜」と電話をしてきました。よって今日のターザンカフェも更新が遅れます。申し訳ございません。また、明後日は第18回シネマイッキ塾を開催しますので、みなさまのご参加をお待ちしております。Byとほほ歌枕!
★本日のターザンカフェ(10月28日)‐今日のコラム
ターザンカフェより)
◆今週発売された今日発売の『週刊ゴング』と『週刊ファイト』でコラムが掲載されています。
◆10・30第18回シネマイッキ塾(トム・クルーズ主演『コラテラル』)
◆10・31オレに「PRIDE.28」を語らせろ!in「闘道館」
◆11月23日(火・祝)、吉本興業とのイベントが開催されます(ターザン山本!VS吉本興業inSPACE107)。
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