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井上康生の敗北について。

柔道の井上康生が負けてしまった。それも敗者復活戦でも一本負けするという誰も予想していなかった結果になった。
柔道は今回のアテネオリンピックの大会では、男女あわせて金メダルのラッシュである。
あんなにあっさりメダルを次々と取っていくなかで、金メダルの大本命と言われていた井上康生が、銅メダルにも届かなかったとは、皮肉といえばこんなに皮肉なことはない。
勝って当たり前。メダルは取って当たり前と思われていたことが、もしかして無言のプレッシャーになっていたのだろうか?
あるいは前回のシドニーオリンピックのように、日本人がなかなか金メダルに手が届かない時こそ、井上のような選手は集中力と勝負への執念が出て、いい結果を残せたという見方もできる。
女子を含めてあんなに同僚たちがバンバン柔道でメダルを取ると、井上選手の中に微妙な心理的変化と影響を与えたことはたしかだ。
へそまがりでいうわけではないが、ボクは金メダルを取ったほかの選手よりも、井上康生という人の方に何倍もひかれる。
もう、井上選手にあえてスポットライトを当てる必要がないぐらいメダルをすでに取っていたからだ。
そういった意味でいうと開幕初日にいきなり試合があって金メダルを取った谷亮子はラッキーだった。
彼女が日本人選手のメダルラッシュにはずみをつける形になったからだ。
外国人の選手からすると日本柔道にしっべ返しをするなら、井上康生をつぶすしかない。井上選手にメダルを取らせなかったら、その目的は達成されたことになる。
井上選手は日本人選手のメダルラッシュで、勝つためのモチベーションを失った。ああなると負けることによってしか、自分の存在理由を示すことはできないみたいなところに心はいってしまう。
もし彼が心の奥のどこかで潜在的にそう思っていたとしたら、この敗北は彼が無意識に望んだ敗北だったといえる。
ああなると負けるしかないもん。そういう意味で彼は柔道家というよりもアーティストに近い本物のスターだ。
こういう言い方はしたくないが、場を見て自分の立場を決めるプロレスラーといえる。
へそまがりでいうわけではないが、ボクは金メダルを取ったほかの選手よりも、井上康生という人の方に何倍もひかれる。魅力を感じる。
なぜなら負けてすべてが絵になったのは今回のオリンピックで彼しかいないからだ。
ご参考までに)
◆しょっぱい奴に武士道なし-アジ語(※井上康生選手について書いております)
◆アテネ五輪-asahi.com
ターザン山本!イベント情報)
◆8・20復活!シネマイッキ塾(本日開催)
◆8・24格闘二人祭in新宿ロフトプラスワン
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