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きのう弟子の歌枕がJR神田駅の前にある露店のスタンドで、早売りしている『週刊プロレス』と『週刊ゴング』の二つを買った。

いずれも表紙はIWGPのチャンピオンになったボブ・サップだった。プロレスファンからすると新日本プロレスの大事なベルトを「K‐1」に奪われたわけだ。

これは危機的事件でもある。そのことによって何がわかったかというと、もうプロレスはかつての求心力をまったく失ったということである。

サップがIWGPの王者になったことで、そのことが決定的な形で証明されてしまった。早い話、一巻の終わりである。

3月28日はその意味で「プロレスが終わった日」と名付けてもいい。現実にはプロレスは今も存在しているのだから、終わってはいないのだが、時代を引っ張っていくパワーはもうなくなった。

買ったのはいいが歌枕は家に帰っても、「週プロ」と「週ゴン」は読む気がしなかったそうである。この感覚は正しい。正常である。

プロレス週刊誌としての専門誌はここに一つの役割を終えているのだ。


先見性と予感に満ちた雑誌を作るんだ!

そうだ、「プロレスは終わった」という言い方よりも「プロレスは役割を終えた」と言い換えた方がいいかもしれない。

もう誰もチケットを買って会場で、プロレスを見なくなる。テレビでもプロレスを見なくなる。さらにレスラーにとってはきびしい状況になるだろう。プロレス雑誌が売れなくなったのは当然である。

そんな時代だからこそ私はこれからの雑誌はどうあるべきなのか? 編集者と記者は何をすべきなのかを問うために4月9日から「新・一揆塾」をやる。

時代の転換期と混乱期に逆にチャンス到来なのだ。それは君たちにとってチャンス到来なのだ。

ボクは今から10数年前、『週刊プロレス』の編集長時代に「K‐1」が出てきた時「K‐1」は天下を盗る。うかうかしていたらプロレス界がやられると警告した。

それがやっとここに実証されたのだ。ボクはいつも早過ぎるのだ。この早過ぎるというのが実は雑誌と編集者にとって重要なキーワードでもあるのだ。

「先見性」と「予感」のことである。先見性と予感に満ちた雑誌を作るんだよ。


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