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幸せは決して足し算するな! |
人間は生きていたら楽しいことをしたいと思っている。簡単にいってしまうと生きる喜びのことである。 まあしかしそれはなかなか手にはいりにくいものである。問題は結局、その人の心の持ち方にある。 すべてそれに尽きるのだ。単純にいって人間は幸せを求める。これは要するに心が平穏であることをいっているのだ。 おだやかな心の状態にあることを幸せという。それって実をいうと事故や事件やトラブルやストレスがないことをさしている。 とりあえずそうしたネガティブな精神状態になる材料がない。それが一番、幸せなことなのだ。 要するにマイナスでもプラスでもない。ゼロラインよりちょっと上の状態。これが幸せのベストである。 ところが人は幸運や感動など心を高揚させるプラスの感情のことも幸せと呼ぶ。この幸せは本来はおまけなのだ。 人はなぜかこのおまけの幸せを幸せの本命と思ってしまう。それがもう不幸への始まり、要因になってしまうことをわかっていない。 幸せには決して足し算をするなである。幸せに足し算なし。もともと足し算できるしろものではないのだ。 それってもうそこに“欲”がからんでいるからだ。もっともっと幸せになりたいと思ったらそれは幸せとは違う世界にいっているのだ。 幸せは無欲であるべし。だから昔の人は“足る”を知るという言い方をした。すべて自分自身が幸せによって存在が足りているのだ。 でも今は欲の世の中。欲万能主義。それに人々はあおられっぱなしだ。さらに足るを知るといっても最低限の生活を保障されないと話にならない。 ああ、現代人は「幸せ」と「欲」という二つの心にいつも悩まされて続けている。どちらもこれほどやっかいなものはないのだ。 幸せを捨てて欲に突っ走って生きるしかないか? その方が気が楽だ。なぜなら幸せはたよりなくて自信が持てない。その点、欲は自分に正直になれる。それはいえるのだ。
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