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是枝さんによる生命・TOKYOの詩(うた)byダチキン

 『歩いても 歩いても』で晩年の小津映画のような日本映画を作った是枝裕和監督の最新作『空気人形』。さすが、是枝監督。都会、というか東京的。都会だけでなく生命や死、空気などいろいろなテーマを詩的に見せた。


 フリーターの秀雄が使っているダッチワイフ「のぞみ」がある日「心」を持つようになった。「のぞみ」は秀雄が仕事に行っている間、街をさまよい、人と出会ったり、レンタルビデオ屋で働いたりする・・・。「のぞみ」はあくまでも秀雄が外に出ている間だけ外出し、夜になると秀雄の部屋に戻り人形のフリをする。


 「心」を持つことで生きる喜びを得ただけでなく、人と接する喜びや特定の人とずっといたいという感情=愛を持ったり、虚しさや嫉妬などのマイナスの感情も持ったりする。

 この中で映画で重要なのは「虚しさ」と「孤独」である。これは舞台を東京にしたことが大きい。そこに秀雄だけでなく、ビデオ屋の店長と店員の純一、「のぞみ」に話しかけられた年増のOL、「のぞみ」を盗撮するビデオ屋の常連、いつも交番に通うボケた初老の女性、ベンチにたたずむ老人など出てくる登場人物の大半(全員?)が独り身である。
 こうした人たちが仕事以外で人と接することがなく生きていき、虚しく、孤独を感じる。これを「のぞみ」=空気人形とそう大差がない。

 
一見、元ダッチワイフの「のぞみ」があるトラブルから人間以上にもろく感じるが、終盤のあるシーンを見ると人間もそう変わらないことを見せつけられる。劇中の純一の言葉を借りると「燃えるゴミ」か「燃えないゴミ」の差くらいでしかない。

 それとダッチワイフ=代用品ということ。彼女がいない人のための性処理の道具であることを「のぞみ」は強く意識をし、そのためか出てくる登場人物がほとんどフリーターばかりである(=代わりはいくらでもいるってこと)。 このあたりにも現代性を感じる。



 これにあわせて東京の佃島、湊、新町を映す映像は非常に美しく、ゆったりと吹くそよ風のようなキャメラワークである。「のぞみ」が着る服や「のぞみ」が興味を持つ空き瓶など色彩でもセンスの良さを見せる。

 そして、なによりもペ・ドゥナの「空気人形」がいい。外国人である彼女が演じて大正解である。他にも秀雄役の板尾さんやビデオ屋の店長役の岩松了さん、警官役の寺島進さんなど脇役が光っている。

 ストーリーで見る人やハリウッド映画など派手な映画が好きな人、あとコントのような映画もどきが好きな人には向いてないかもしれないが、これは映画作家・是枝裕和さんによる生命・TOKYOの詩(うた)である。

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