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第13回 パチンコに入り浸りになってしまった父…………

 父は会社における昇級試験を受けるために勉強をしていた。その本が部屋に投げ出されているのを見て私は「親父、そんなことしても無駄だよ!」と思ったものだ。まだ小学生の身分でそんなことを感じていたのだ。ブルーカラーはどこまでいっても最後までブルーカラーの身分。永遠に変わることはない。まして父は高等小学校しか出ていないのだ。だって明治39年生まれだよ。私は男の世界には歴然とした階級制度があると勘で理解していた。昭和30年代の始め大学を卒業したものが地方に転勤してくる。彼らは完全なエリートだった。住んでいるところも普通の社宅ではない。別格。その息子や娘たちは着ているものから違った。ボンボンかマドンナ。育ちが全然、違う。上品。

 私は小学生の時、2回、初恋気分を味わったがいずれも高嶺の花のマドンナたちだった。今でもその2人のことはハッキリと覚えている。もちろん名前も。競争率は何倍だったんだろうか? やっぱり彼女たちは成人して東京に出ている。そうなるよ。私は34歳の時、やっと東京の地にたどり着いた。完全な出遅れ。結局、会うことは叶わなかった。許されるなら最初に憧れた初恋の人に会ってみたい。小学校卒業と同時にバラバラになってしまったから。誰に対しても差別することなく優しかった。そこがまたたまらないのだ。

 父の話に戻そう。突然、父はパチンコに入れあげてしまったのだ。町にパチンコ屋は一つしかなかった。もちろん岩国駅前に行けばあった。何が原因でパチンコに狂ってしまったのか? 私はその父に連れられてパチンコ通い。当時のパチンコはみんな立って打っていた。その大人達の足をくぐり抜けながらパチンコ玉を拾って歩くのが私の遊びになっていた。その拾ったタマでパチンコを打つと偶然それがチューリップに入ったりする。調子に乗ってそのまま打っていたら次々とタマが出てくる。ガチャガチャガチャ。ジャラジャラジャラジャラ。ふと振り返ると私の後ろに大人が並んでいた。私がその台を離れるのを待っていたのだ。小学生の時、パチンコの快感をすでに私は味わっていたのだ。

 問題は父がパチンコに入り浸りになったことだ。仕事そっちのけではなかった。仕事を休んでしたわけではない。母はこの事態を憂えた気持ちで見ていた。山本家の危機でもある。そこで母が取った行動は強烈だった。父の本家に当たる叔父さん。つまり父からすると兄。本家の長男だ。広島県の島から岩国までやって来た。そして私の父にコンコンと説教。言い聞かせているのだ。4人の子どもを抱えてお前は何をやっているんだと。父は叔父さんには全く頭が上がらない。反抗も何も全て言いなり。そして驚いたことには父はその日からパチンコをきっぱりとやめてしまったのだ。以後、91歳で亡くなるまで賭け事には一切、手を出さなかった。

 このことが私に与えた影響は計り知れないものがあった。なぜ、父はパチンコをやめたんだよ。やめる必要なんかどこにもない。そのことで家庭がめちゃめちゃになったらそれはそれで仕方がない。私は父のようには絶対にならない。なってはならないと心に言い聞かせた。私が今でも競馬をやめようとしないのは父のせいだ。あの時のことが大きなトラウマになったのだ。父は真の意味で賭け事が好きではなかったのかも。お酒の方が好きだったから。父のことで叔父さんに密告した母も凄いよな。私はとんでもないものを見てしまったのだ。

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