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第11回 ケ・セラ・セラがカルチャーショックに…

 『炭坑節』と『お富さん』で歌の世界に触れた。これがはたして幸福だったのか? それはなんとも言えない。とにかく泥臭い。とてもじゃないが都会的な感じはどこにもない。それでいて歌詞の内容とか声を出して歌っている時の空気感はどこか投げやり。あきらめ。無常観みたいなものがある。逆に居直り。開き直り。真面目に生きたって仕方がないみたいな。そんなことがもろもろ混じり合っている。ハッキリ言う。根っこにあるのは絶望だ。だからこそ歌って踊って賑やかにお祭り騒ぎで行こうぜとそうなるんだよ。

 わずかその時、8歳の少年だったが私の無意識はそれをきっちりとらえていた。人生、前途多難なり。その予感が走った。父が職場の仲間を家に招き酒を飲みながら機嫌よく『炭坑節』を歌っている姿が今でも頭に浮かんでくる。父が働いていた帝国人絹は24時間、フル操業。出勤時間が朝の8時、昼の3時、夜中の12時と三交代制。大変だよ。1週間ごとに朝勤、昼勤、夜勤なんだよ。男としてそれはストレスが溜まる。ストレスというレベルではない。根源的絶望。父はそんなことは別に意識していなかったと思う。

 三交代制の方がお金になる。子ども4人に食わせなければならない。きびしい。偉いとしか言いようがない。私が成長して働きたくない。仕事はしたくない。会社勤めに対する拒否感、抵抗、逃亡はたぶんそんな父の姿を小さい時、見てしまったからだ。ああはなりたくない。絶対になってたまるかである。自分の中に芽生えた自意識。それは対象を必ず客観的に認識する。自己と対象との関係性についてだ。

 ここで話は元に戻る。『炭坑節』や『お富さん』を耳にした2年後の10歳。1956年だった。友達と道路で遊んでいた。ある家の前。そうしたら中から英語の歌が聴こえて来たのだ。ケ・セラ・セラ? え? 何、それ? 後で知った。ヒッチコック監督の映画『知りすぎていた男』の主題歌だった。ケ・セラ・セラ、なるようになる……。なんて明るいんだよ。同じく楽天的かつアナーキーといっても日本的暗さが裏にない。そのまんま。表だけの世界。私は断然、ケ・セラ・セラの方を取る。ドリス・デイが歌っていた。女性歌手だからいいんだよ。そこも極めて重要だ。

 女性が「なるようになる。明日のことなどわからない…」と言っているんだよ。まさしくカルチャーショックだった。これはもう生まれ故郷を逃げるしかない。あっちの世界に行くしかない。決してオーバーではない。私は本当のこと、事実をそのまま書いているだけなのだ。ケ・セラ・セラのリズムに乗って私は空を飛んで行く。ジャンプする。いつの日か。早ければ早い方がいい。

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