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海賊と呼ばれた男

 5月20日、世間をにぎわせた判定から2ヶ月が過ぎようとしている。

 ボクシング界だけでなく、日本列島を駆け巡ったニュースも、忘れ去られているかもしれない。

 
 あの夜、何があったのか? 20時17分、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマに乗って、海賊は入場してきた。

 私はこの試合を有明コロシアムの3階、最後列から2番目の席で観ていた。一番安い6,000円のチケットを握りしめて。

 それは購入当時(3月)、午前中を肉体労働の汗で流し、午後から就職活動に明け暮れていた私の半日分の給料。

 1日の食費を1,000円以内に抑え、生活を切り詰めて出せるギリギリの金額だった。

 しかし、村田諒太が残してくれた教訓からすれば、安い授業料だったと思う。

 
 「他人に自分の人生を預けてはならない」

 そう。村田は自分の運命を他者に預けた。ジャッジ3人に、ボクシングの体制に己の人生をゆだねた。

 彼は昨年1年間で試し斬りした右アッパーや左ボディを封印し、ほぼ右ストレートのみで勝負した。その結果、エンダムを圧倒。

 村田を含めたチーム帝拳の戦略は奏功する。だが、彼らは内容で上回っていると確信した瞬間、勝敗を判定に任せた。

 あえてリスクを避けたのだ。KOでねじ伏せるのではなく、裁判に預けた。そして、村田は負けを宣告される。

 ボクシングのリングは法廷である。今回のように、自らジャッジに下駄を預けたのなら、たとえどんな判定が下されようと、受け入れるしかない。

 村田の罪と罰は、なにがなんでもKOを狙わなかったことである。

 この一点に尽きる。

 KOは対戦相手だけでなく、ジャッジの存在をも無にする。ボクシングのルール、秩序を丸ごと破壊できるのだ。

 「他人に人生を預けるな」

 それが勝負の世界に生きる男の宿命。これは会社や世間、社会に依存している我々全員に当てはまる。

 村田は自らの敗北によって、その哲学を残してくれた。私はWBAから処分され、日本で悪役となったジャッジ2人にも感謝している。


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