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母親真実

・ただ今回の60回の誕生日はボク的にはコラムにも書いたがテーマは懺悔≠ネのだ。あれだけ小説を書けと…。

4月25日(火)

きのうに続き今日も家を出なかった。

お金がないというのも一つの事実である。そのためずっと本ばかり読んでいる。

橋本治という人は頭がいい。ボクとだいたい同じ思考方法をしている。少し理屈っぽいのだが、そこがまた面白いのだ。

9時40分頃だったと思う。玄関の扉をトントンと叩く人がいる。チャイムを鳴らして欲しいよなあ。ベッドから起きて出ていったらゆうパック≠セった。

え、誰なの?と思ってラベルをみるとめずらしくラスカルの公(きみ)だった。中を開けるとPoulSmithの春もののマフラー。

ブルーと薄ピンク色。それと京都の喫茶店で買ったという「ソワレ」のグラス。ボクの誕生日祝いというわけである。

彼女はボクの前から黙って消えていったのだから仕方がない。それもみんなたぶんボクが悪いんだろうなあ。

11時過ぎ、今度はチャイムが鳴った。あれ、「与作」のお兄ちゃんではないの? どうしたの? わざわざボクの家に来て? その時、玄関は新聞や雑誌などがぐちゃぐちゃになっていて、まったく何も片付けられていない状態だった。

そんなところを見られるとちょっと恥ずかしいなあ。えらいところを見られてしまった。これでは普通の生活をしているとはとても言えない。

お兄ちゃんも1日早いが誕生日プレゼントとして世界のシリーズの50円切手と古賀政男の記念切手(80円)をボクにくれたのだった。

花のシリーズは二つあって一つは九州の花。もう一つは北陸の花。お兄ちゃんの故郷は富山県なのだ。助かった。ありがたい。

ボクは時として1週間に30通近いポストカードを一気に出してしまうことがあるからだ。

ただ今回の60回の誕生日はボク的にはコラムにも書いたがテーマは懺悔≠ネのだ。

あれだけ小説を書けとみんなから言われながら、それを書けなかったという悔いと反省。それがあるから誕生日といってもなんだかボクとしては気がひけるのだ。

ボクはアングルとして誕生日にその初めての小説を出席者に披露するという形で、サプライズを半年前から考えていたのに、それが実行できなかった。

そういう部分での悔いである。



・ボクがちょっぴり感傷的気分になっていたらその直後、予想もしていなかった人から電話がかかってきた。

夕方、歌枕に電話したら、ボクらの共通の友人に会って誕生日プレゼントを取りに行ってきたという。

図書券という。友人はボクに本を読めというメッセージである。図書券、図書カードというのはいいなあ。

新宿や神保町にある紀伊国屋や三省堂の本屋に行くと、その図書券でピカソやシャガールなど有名な画家のポストカードも買うことができるからだ。

そうか、誕生日モードにはいっているんだなあ。

ラスカルの公。「与作」のお兄ちゃん。そして友人。

ボクがちょっぴり感傷的気分になっていたらその直後、予想もしていなかった人から電話がかかってきた。それも誕生日おめでとうだった。

ボクが生まれた山口県岩国市に住む姉からだった。あれ、お姉さんはボクの誕生日をおぼえてくれていたの? 姉はボクより11歳年上だから今年もう71歳になる。

ボクはいい機会だから「ねえ、お姉ちゃん、ボクのお父さんとお母さんってどんな人だったの?」ときいてみた。

昭和40年(1965年)18歳の時、京都の立命館大学に入学した時からボクは30年以上、両親とはほとんど何も接触しなかった。

父が40歳の時、ボクは生まれた。もし父が今、生きていたらちょうど100歳だ。父と母は共に91歳まで生きた。

姉はボクにこういった。

「おじいちゃんとおばあちゃんは頭が賢かったよお…」

明治生まれ。それも2人とも広島県の瀬戸内海の島で生まれたのだ。となり村同士である。

当時のことだから小学校しか出ていない。学歴はないが生き方としては非常に賢かったというのだ。

母は兄弟の上から二番目。家は多くの土地を持っていた村の分限者。金持ちの娘。

なにしろ母の父は一生、仕事をせずに土地を少しずつ売って暮らしていた道楽者。ただし明治時代に私設の寺子屋を開いて村の子供たちに学問を教えていたそうである。

ええ、そうだったの? その母は晩年、亡くなる1年前、姉に「わたしはね、寝る前に必ずお父さん、お母さんに感謝して必ずお祈りをしていたの?」とそっと告白したそうである。

亡くなる何年も前から口ぐせのように母は「わたしは幸せなの。幸せなの…」と言い続けていたというのだ。

そういえば母は絶対に人に対して泣き言、怨み言、愚痴は決して言わない人だった。そうしたら突然、姉が変なことを言い出した。

「わたしもさあ、あんたにはこれまでいろいろ言ってきたけどさあ、今から思うとあれは言わなければよかったと思っているの。あんたはやっぱり都会に出てよかったよ。こんなところにいてもさあ。つまらなかっただろう…」と初めて姉がボクのことを認めたのだった。

ボクは山本家の長男なのに両親のことを含めてすべてを姉と妹と弟に押しつけて、ボクは故郷を飛び出した。

いや故郷を捨てた人間である。3人の兄弟はいつも「なぜお兄ちゃん(ボクのこと)だけあんなに特別扱いなの…」とずっと思っていたはず。

そんなボクは「俺が都会に出て行かなくて誰が山本家で都会に行くんだ。当然じゃないか…」と思っていた。傲慢といえばこんなに傲慢なことはない。

それをいうなら、ボクの中にあるDNAがフライングするようにボクの背中を一方的に押しまくっていたといってもいい。ボクはそうやってすべてをボクのDNAのせいにした。

だからこれは必要なのだと。それから30分以上、ボクは父のこと、妹のこと、弟のこと、妹の子供のこと、弟の子供のこと、姉の2人の子供のことなどをきいた。

ボクだけ人生の軌道が違う。それでいいのだとボクは逆に自信を持った。人生は好きなように生きた者が勝ちだ。それだけははっきりしている。

そうすると、小説を書く必要がなくなってしまう。これがボクのジレンマでもある。まあいい。ボクは姉と話していると急にテンションが上がってきた。

ボクは正しいということをあらためて確信したからだ。でも姉はよくボクに電話してきてくれた。それが一番うれしい。

まさか、ボクはあの姉の口から「あなたが都会に行ったのは正解なのよね…」といまさら言われるとは思ってもいなかったからだ。



・ボクの居間にはなぜか母の葬式の時に飾られていた遺影が壁にかけられている。うっすら口を開けて笑って…。

10時40分、急に浮谷さんが家に来て12時前までボクをマッサージしてくれた。肩と背中がカチカチにかたくなっていた。

浮谷さんはこのあと午前2時、川口市にある24時間営業の店に行って仕事があるという。20分で片付く仕事だと言っていた。途中、それまで車の中で仮眠するそうだ。

「実践文章講座」一期生の立原さんから課題の文章がFAXで届いた。ボクは7時半頃、彼にもっとしっかりした原稿を書けとハッパをかけていたのだ。

そうしたら初めてまともな文章を書いてきた。合格である。それですぐに彼のケイタイに電話したら話し中だった。相変わらず間の悪い男である。

人は尻を叩くかハッパをかけるかガンガン言った方がいい。その方が相手のためになるものなのだ。

午前0時10分、水谷さんから誕生日おめでとうという電話がかかってくる。

オイ、オイ、オイ。日付けが変わったからといってそんなに早くおめでとうを言ってこなくてもいいのだ。まして野郎だし(失礼)。

ウン、いろいろ今日もあったなあ。その時である。

「ターザンさん、あしたあいている? よかったら誕生日というのでわたしといっしょに夜、映画を見に行かない?」という電話がかかってきたのだ。

午後3時に横浜で鈴木みのるを取材したら時間があるし、いいよ行くとボクはそうこたえた。あれ、でもお金がない。

いいか、彼女が誘ったわけだから映画代と食事代はみんなその彼女に出してもらおう。そう、そうしよう。こうしてやっとボクの1日は終わった。

四字熟語≠セが母親真実にする。

ボクの居間にはなぜか母の葬式の時に飾られていた遺影が壁にかけられている。うっすら口を開けて笑っている写真。もちろんかなりトシをとった時のもの。

まさしくそれはモナリザの微笑に匹敵する母の微笑≠セった。

ターザンカフェより)

※4月30日(日)16時00分より、クロージング・トークショー「ターザン×SK定例対談」に出演します(出演…ターザン山本!、金沢克彦。入場無料。場所…LABLINE.TV<東京都千代田区神田駿河台3-5>詳細はhttp://www.ibjcafe.com/talk/tarzan/sch/2006/20060430163009.htm">コチラから)。

※5月2日(火)19時30分より、「昭和プロレス学 猪木論(2)」を開催します(特別講師…新間寿氏。T・J・シン戦、S・ハンセン戦について語ります。詳細はhttp://www.ibjcafe.com/talk/tarzan/sch/2006/20060502193025.htm">コチラから)。



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