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与作人生

・テレビの天気予報によると、あした金曜日、東京地方は雪になるかもしれないと言っていた。雪かあ。まだ時々…。

2月23日(木)

今日は不思議な1日だった。

それはあとから考えてのことだが…。1日が終わった時に気が付いたことである。

きたない話で恐縮である。ボクは朝、必ずウンチをする。

その際、バナナのような太くて長いものが一本、一気に出ると、すごく気分がいい。

ああ、ボクは健康なんだなあと実感することができるからだ。お腹がすっきりする。すっとする。とにかく出すものは出す。必ず出す。

1日3食とっているわけだし、水も十分に飲んでいるのだから、出すものを出さないと体の中に毒がたまってしまうことと同じなのだ。

テレビの天気予報によると、あした金曜日、東京地方は雪になるかもしれないと言っていた。雪かあ。まだ時々、こんな感じで冬がぶり返してくるのだ。

中森明菜がカバーしたCDを聴く。『黄昏のビギン』『桃色吐息』『アデュー』『別れの予感』『シングル・アゲイン』などなど。

なかなかこれがいい感じなのだ。りきんでいない。肩の力がいい形で抜けている。編曲者のセンスも絶妙だ。ウーン、このCDは癒しになる。

『色彩のブルース』『異邦人』『乙女のワルツ』『瑠璃色の地球』。選曲がいいのかなあ。それとも彼女の声の質が心地好いのか。

なんだかはるか遠くから彼女がボクに手を振っているようで、思わずそこに吸い込まれていくような浮遊感がある。

さびしいのならこっちにきてもいいんだよみたいな…。

午後3時半、水道橋のニューヨーカーズカフェに行く。ある週刊誌がトリノオリンピックの総括と、あとどうしたら日本はメダルを取ることができるのかについてのコメント取材を受けた。

130人も選手団を派遣してあの成績では税金の無駄遣いじゃないの? だってあれは農耕民族が草食動物のように群れを作って競技に参加しただけのもの。

そりゃ逆立ちしても、世界一を争う大会には勝てないよ。基本的能力が平均値の少し上ぐらいだろう。

村人たちが日の丸や旗を振って若者を街や戦場に送り出している昔のイメージと少しも変わっていない。

日本とはもともとそういう国なのだ。いや国ではなく村なのだ。

それよりボクを取材する彼はそんな仕事の話よりも、それに付随した話の方に興味があるので、ボクも思い切り話を脱線させたり、横道にそらしたりしていつも1時間以上話をする。

面白いことは発売された雑誌を見ると、ボクのコメントはほとんど2、3行で終わっている。それの10倍いや100倍話しているんだけどなあ。

取材よりも彼はボクと会って話をすることの方が本当は目的なのだ。すごくボクのことが好きで今度、仕事を抜きにしていっしょに飲みませんかと誘われた。

鹿児島県生まれで、岡山育ち。東京の大学にはいり今、29歳。8年付き合っている彼女がいると言った。

こんな形で若者から慕われるボクは幸せだ。ただそうそう何人もいるわけではない。



・バカにして笑ったのではなくある種の共感を持ってボクは笑った。ボクはあらためて二見社長を見直した。

歌枕が来たので新宿へ。歌舞伎町のある喫茶店で一服したあと、6時20分、新宿フェイスに行ってT‐1グランプリ、女子プロレスの試合を見る。

新宿フェイスは最近できた新しいプロレス&格闘技のイベント会場である。こじんまりしているが見やすい雰囲気が気に入った。

黒のイメージで統一されている。T‐1チケットの二見社長がプロデュースした大会。全5試合が組まれていた。女子プロの試合を見るのは久し振りだ。

ビルの7階に新宿フェイスはある。東宝サウナがある前のビル。第1試合を見ていたらケイタイの着信音が鳴った。午後7時ちょうどだった。

「もしもしKですけど…」

ボクは彼の名前を聞いた瞬間、スイッチがはいった。

「生まれた?」

「ええ、その通りです」

「よかった。それで男の子? それとも女の子?」

「男です」

「何グラム?」

「3180グラムです」

「それはおめでとう!」

たしか3月に生まれると聞いていたが、ボクの勘違いなのか? いずれにしても無事生まれたのは素晴らしい。Kさんとその奥さんには君たち、子供を作ったらいいんじゃないの?と言ったら、それが現実のものになったのだ。

ボクは試合よりもこの日、出場している選手の中に尾崎魔弓と豊田真奈美がいたので彼女に会いたいという気持ちの方が強かった。

尾崎とは以前、文化放送でいっしょに2年ぐらいコンビでラジオ番組を持っていたからだ。豊田はボクの大好きな女子レスラーのひとり。

ボクが『週刊プロレス』の編集長だった時には、彼女のことを特別に公私混同してひいきにしていた。できれば結婚したいぐらいのことを考えていた。

まあ、その時、すでにボクは既婚者だったのでその夢はかなわなかった。3年振りとか5年振り。いや、もっと長い間ボクは彼女たちとは会っていないかもしれない。

どうせ会うならと、ボクはピンクの帽子にピンクのジャケット。それにブルーのマフラーをして行った。最高のおしゃれをしていったら案の定、尾崎も豊田もびっくりして目を丸くしていた。

尾崎なんか「一体、どうしちゃったの? 前よりずっと若くなったみたい…」と大喜びしていた。ウン、計画は大成功である。

尾崎とは休憩時間の時、控室の前で会い、豊田とは試合終了後、彼女が売店にいたのでそこに会いに行った。

悪いと思ったがボクは2人にトシを聞いてみた。尾崎は37歳。豊田は35歳と言った。なつかしい。ホントになつかしいという気分が、ボクの心の中で急にわきあがってきた。

もう一度、近く彼女たちと会いたい。尾崎は「先生(堺屋太一氏)といっしょに食事をしましょう。わたしはあしたからメキシコに遠征するので、3月の上旬に日本に帰ってきたらこちらから電話します!」と言ってくれた。

豊田ともゆっくり話をしてみたい。やっぱり過去は素晴らしい。ボクは過去に生きている≠フだ。

人は誰でもトシをとる。そしてトシをとればとるほど逆説的に過去は輝きを増してくるものなのだ。

同時代人としての共通項がボクらにはある。今日、新宿フェイスに来てよかった。

それと二見社長の狂い咲きには笑えた。こんなに面白い人はいない。

別の意味で感動ものだ。それはこの日、あの会場で現場にいた人にしかわからない世界である。

二見社長は一体、イベント中、何回、マイクを取ってがなり、怒り、叫んだことか。

そのマイクが必死であればあるほど笑えた。バカにして笑ったのではなくある種の共感を持ってボクは笑った。ボクはあらためて二見社長を見直した。

この人はいける≠ニ思ったのだ。でも今日のことはおそらくプロレス専門誌にも載らないんだろうなあ。興行は9時30分過ぎに終了。



・この日、Kさんに赤ちゃんが生まれ、同じ日に「与作」の常連客だったあのおじさんが亡くなったことを知らされた。

歌舞伎町からJR新宿駅へ。御茶ノ水、浅草橋を経て京成線の立石に到着。午後10時40分頃だったと思う。

「与作」にあいさつでもして帰ろうかと思い「与作」の戸を開ける。カウンターに2人だけ客がいた。男女のカップルである。

「あれ、久力クンじゃないか?」

もちろん奥さんの姫≠烽「っしょだった。

なぜ「与作」に来たの? それもこんな遅い時間に? 

2人は元「一揆塾」の二期生なのだ。びっくりしたなあ。

話を聞いてみると、なんでも「与作」の常連客のひとりだったおじさんが亡くなったというので、それで久力クン夫妻が「与作」にくる気になったのだという。

知っているよ、あのおじさんのことなら。何年か前、仕事もなくてずっと毎日「与作」で食事をしていた人だろう。お酒をガンガン飲んで一食がいつも五千円ぐらい払っていた人だよね。

ボクは知らなかったけど、久力クン夫妻とそのおじさんは仲がよくて、彼らが結婚すると知ったらおじさんは「与作」のお兄さんに1万円札を渡して、これで伊勢エビを買ってきてと頼み、その伊勢エビの刺し身を久力クンたちは御馳走になったのだという。

へえ〜、そんなことがあったの? ボクは全然知らなかった。ああ、おじさんは孤独だったよねえ。ほとんど身寄りがなくてさあ。最後の方は足が悪くて、両足をひきずって歩いていた。

お姉さんがおじさんのところに電話したが、応対がないので家に行ってみたら、もうその時は亡くなっていたというのだ。

ああ、さびしいなあ。せつないよ。そういえばボクだってひとり者である。

この日、Kさんに赤ちゃんが生まれ、同じ日に「与作」の常連客だったあのおじさんが亡くなったことを知らされた。

尾崎と豊田に会ったこともボクにとっては一つの事件だった。ボクの中にある時間軸が激しく揺れ動いた1日だった。

久力クンもねえ。君たちこそボクは二世誕生を望んでいるんだけどなあ。姫≠ノ子供ができたら最高なのだ。

今日の四字熟語≠ヘ与作人生にする。

おじさんの冥福を祈るためにもね…。



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