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午前主婦

・主婦の気持ちが初めてわかった。ボクもそうなのだ。だってバナナはどこで買うと一番安いかボクは知っている。

2月2日(木)

ボクは存在が完全に主婦になっている。ただしそれは午前中、家にいる時に限る。

ボクは朝、起きるとすぐに日記を書く。集中的にそのほかの原稿も、つとめて昼までには書くようにそれを習慣にしてきた。

それって毎日の「頭のラジオ体操」みたいなものである。その原稿書きと並行してボクは天気がいいと、反射的に洗濯をしようと思う。

そして木曜日は必ず燃えるゴミを9時前には通りまで出しに行くことを自分に言い聞かせている。野菜類とキノコ類は台所に常時、置いておくようにする。

食パンもそうだ。そのチェックをきびしくして買い物に出かける。

また、この日のようにうさちゃんクリーニングは第二金曜日が半額なのだ。ただし午後1時から4時間に限る。ボクはこの日、ズボンとかYシャツを持っていった。

本当は毛布を持っていけばよかったのだが荷物になるので今回はやめた。存在が主婦になると、食材はなるべく少しでも安い所で買うようになる。

それはいえる。主婦の気持ちが初めてわかった。ボクもそうなのだ。だってバナナはどこで買うと一番安いかボクは知っている。

水道屋のおばちゃんがメーターを点検しにきた。ピーン、ポーン。

「旦那さん、なぜ今月は使用料が多いんですか? 何かあったんですか?」

「ああ、それは寒いので毎日、家で風呂にはいっているからです」とボクはそうこたえた。

料金をみると、4千円を超えていた。いつもは3千円ちょっとなのだ。およそ千円増しか。日刊スポーツも集金にきた。あとは牛乳代の集金だけだ。

そのぶんの4千円は玄関のメモ帳の下にそっとしのばせておく。いつ来ても払えるようにしておくのだ。

存在が主婦になると、部屋の中にはBGMが必要だ。それには映画音楽がベスト。

『ムーン・リバー』『魅惑のワルツ』『シャレード』『ララのテーマ』などをきいていると、体全体の力が抜けてくる。癒しの効果は抜群だ。



・今の若い人たちのことを「戦争を知らない子供たち」という言い方をするが、それは間違っている。戦争は…。

午後1時半、映画監督のターザン・オンザワが家に来てボクをインタビューするという。

彼が立石駅に到着すると、サンマルクカフェで待たせておいて、ボクは「与作」で昼食をとった。自家製のチャーシューと寒ぶりの刺し身を注文。

御飯を口に入れた瞬間、「うまい!」とボクは叫んでしまった。え、御飯ってこんなにおいしかった?

違う。今まさにたきたての御飯が出てきたのだ。そうなると、御飯に歩調をあわせるようにしてチャーシューと寒ぶりまでが2倍においしく感じられてくるから不思議だ。

ターザン・オンザワのインタビューは、フィルム2本ぶんは撮った。カメラには助手がひとりついていた。

オンザワ氏の質問が少しかったるかったので、最初まったくボクはのらなかった。

終盤、生き方や考え方の話になると急にスイッチがはいった。そこからはいつものようにボクは炎上した。ボク的にはプロレスのことはもういいから、ほかのことを聞いてくれなのだ。

取材が終わると、立石商店街の中にある喫茶「パンセ」に3人で行く。簡単におしゃべりでもしようとなったのだ。

そこからの展開の方がはるかにドラマティックだった。カメラマンとしてついてきた高橋さん(30歳)の話が非常に面白かったからだ。

彼は今年になって父を亡くした。66歳だったという。心筋梗塞や脳卒中もやり最後は肺炎がもとで腎不全から心不全になって息をひきとる。

死ぬ前からずっと彼は父のことを写真に撮っていて、それをまとめて早稲田大学で個展を開いた。ボクはその写真をパソコン上で見せてもらった。

病院のベッドで寝ている父。それを見つめる離婚した彼の母親。息を引きとる寸前の写真。彼にはほかに兄が2人いる。

意識がなくなったあと延命するか、どうかで兄弟3人の意見が別れる。

父の死後、実家にあった父の遺品の中からメモ帳などを発見。生前の父の真実がそこから徐々によみがえってくる。

彼の故郷は愛媛県松山市。父との最後の別れ。その時、離婚した母が「お父さん(夫)はおしゃれだったから…」といって頭髪にポマードをつける。そのあと父は骨になった。

ボクは彼の話を聞いていて熱いものがこみあげてきた。もう少しで何かが着火しそうになった。

オンザワ氏は26歳、彼は高橋さんの4歳下だが、ボクたち3人には意外な共通点があったのだ。

オンザワ氏の父はボクと同じ60歳。ボクは彼ら2人からすると親父の世代なのだ。親子みたいなもの。

ところで、オンザワ氏の祖父は戦時中、特攻隊だったが、出陣の日、たまたま雨が降って飛行機は飛べなかった。

それで生きのびることができた。あの日、雨でなかったらオンザワ氏はここにいない。オンザワ氏の父は7人兄弟。つまり祖父は生きたことで7人の子供を持つことができたのだ。

一方、高橋さんの方の祖父は中国の大連で憲兵をしていた。戦争が終わると、憲兵は真っ先に中国兵にとらわれて死刑にされた。

死刑の日、祖父は中国人に父の位牌を渡して、どうかこれを日本の自分の家に届けて欲しい。自分は長男なのでどうしても死ぬ前にそれをお願いしたいと訴えたら、中国人は長男を大事にする国。

しかも父の位牌を持ち歩いている人間に悪いヤツはいないというので死刑をまぬがれることができたというのだ。

祖母は樺太で家が網元をしていた。終戦の日、つまり昭和20年8月15日、家のとなりが郵便局だったので、日本が戦争に敗れたことはいちはやくその郵便局に届いた。

それを知った祖母はすぐに港から船に乗って日本に帰ることを決意。港には長い行列ができていた。網元だから家はかなり裕福だった。

しかしそれらはすべてその後、ソ連兵に没収された。祖母が乗ったあとの次の船は残念ながら、日本に向かう途中でソ連軍に撃沈された。

間一髪助かったのだ。その祖父と祖母が松山で出会い結婚。彼はその孫にあたる。そしてボクの父も中国戦線で戦っている時、鉄砲玉が横腹を通過。

負傷して日本に帰国。それが幸いして生き残ることができた。みんなボクたち3人はいずれも祖父、祖母、父たちが戦争という死ととなりあわせにあった時代を、幸運にも生きのびてきたおかげで存在しているのだ。

今の若い人たちのことを「戦争を知らない子供たち」という言い方をするが、それは間違っている。戦争は知らなくても血のつながりをたどっていくと、みんな戦争につながっている。

これから「戦争がつながっているボクたち」という言い方をすべきではないのか? ボクはそう思った。これは大発見である。

ボクたちの原点は戦後でもなければ団塊の世代でもない。まして高度経済成長でもない。あの戦争だ。戦争だよ。戦争を生きた祖父、母や父の世代にある。

ボクは別れる時、2人にこれから1ヵ月に1回、定期的に会って食事をしようと提案した。



・教える側の喜びは一つしかない。それは技術的な上達はもちろんだが、それよりも生徒の心が豊かになってくれることだ!

6時15分、家に帰るとしばらく何もできなかった。ボクの中にあったそれまでの時間軸がガタガタガタと崩れ落ちていったからだ。

ボーッとしていたらKamipro(紙プロ)≠フ松澤チョロちゃんから電話があり、ケイタイでやっている原稿の催促をされる。あわてて書く。

なんとかスイッチが原稿を書く方に切り換わったのでよかった。ああ、ボクは時間軸を修正する必要が出てきた。まったく今の時代はウソッパチだ。どうしようもないなあ。

「実践文章講座」の生徒から文章がどんどんFAXで届く。

岩井さん、立原さん、小森さん(女性)にはボクの方から電話する。窪田さんからは向こうから電話がかかってきた。

それにしてもなぜみんなこんなに成長してきたの?

すごく文章がうまくなった。普通に文章を書けるようになった。信じられないなあ。

教えている側のボクとしては、非常に気分がいいのだ。あしたの講義が今から楽しみになってきた。

誰も気が付かないけど、ボクは本当に大変なことをやっているのだ。

教える側の喜びは一つしかない。それは技術的な上達はもちろんだが、それよりも生徒の心が豊かになってくれることだ。

それを確認した時がボクはとてもうれしいのだ。その手応えは今や十分に感じているのだ。

今日の四字熟語≠ヘ午前主婦にする。

ターザンカフェより)

※来週2月6日(月)20時より21時まで、TBSラジオ(954kHz・他JRN32局ネット)『ブジオ』に出演します(パーソナリティー…古田新太さん、安東弘樹アナウンサー 詳細はhttp://tbs954.cocolog-nifty.com/bujio/">コチラから)。

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