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民生委員 |
5月10日(火)
突然、午前中、民生委員の人から訪問を受けた。何かと思ったら「ひとりぐらし高齢者実態調査について」だった。
たしかに私は先月の26日に満65歳になり高齢者の仲間入りをはたした。アチャーである。
高齢者とは別名、私からすると世の中のやっかいものみたいなものだ。本当はみんなそう思っているんじゃないの。
だってすることがないんだもん。やっかいものという漢字を知ってる。厄介者と書くのだ。厄という字を当てているんだよ。
ひどいよなあ。わざわいを意味する言葉である。まあ、それはいい。いつもながらの私の勝手な解釈なんだから。
ガ、ハ、ハ、ハ、ハ。いろいろ質問された。すべて答えた。最後に何かあった場合の連絡先は?
う〜ん、家族もいないわけだし友達の電話番号を教えてもねえ。だから「なし!」といってしまう。
あと地域包括支援センターのご案内という紙と、かつしかあんしんネットの案内の紙をもらう。
もし私が介護が必要な人間になったらどうなるのか? その時はジ・エンドだ。人生を捨てる。
アウトだ。こんないい加減な考え方をしていたらさぞ長生きできるんだろうなあ。そんな気がするよ。
両親は91歳まで生きたし。オレの人生はいつだって前途洋洋だ。それはちょっと言い過ぎか(笑い)。
実年齢と私の脳の働きはまったく正比例していない。困ったものだ。民生委員の人はもちろんおばさんである(失礼)。
おばさんだから仕方がない。この人、私より年下である。それがまた笑える。とにかくこの予期せぬ訪問者の出現によってちょっとだけ私の磁場が狂わされた。
それはいえる。逃げ出すようにして昼から船橋競馬場に行き大井のナイター競馬の馬券を買って遊んだ。
ほかに人生でエキサイトできることがある?
高齢者よ、お前たちは遊べだ。遊ぶしかないんだよおおおお。場外だから人が少ない。
いるのは私みたいなお年寄り連中。20代、30代、40代の人なんかいないよ。まさしくここはダメ男たちの吹き溜まりだ。
昼間から仕事しないで何をやっているんだよである。大井競馬に行くと実際に馬に触れるから気持ちが熱くなる。
それが馬券で失敗を生む。だがここ船橋はデスタイム、デスウェイの世界だ。
別世界だよ、別世界。普通の人が来たら1秒だっていられない。気が狂うか軽蔑するかどちらかだ。
さっさとバカにして逃げ出すだろう。そこで1レースごとに必死になって馬券を検討し時間ぎりぎりでマークシートにボールペンを走らせているのだ。
アホ丸出しだよ。しかし。しかしだよ。それが私にとって唯一興奮できることとしたらどうなるんだよ。
ほかに人生でエキサイトできることがある? あるわけないよ。だって私には何もかもがフェイクにしか見えないんだから。
真っ暗になったスタンドでひとりポツンとベンチにすわって、目の前にある大型ビジョンでレースを見る。しかも雨なんだよ。
なんなんだよ、これは。最悪じゃないか。最低じゃないか。まるでオレという存在がボロ切れの雑巾みたいだ。
そうだよ、高齢者は生けるボロ雑巾さ。ただこれだけ減らず口を叩いてぶうたれていたら人は私のことをイヤがるだろうな。
こんな老人はまっぴらだと。今日の“四字熟語”は民生委員にする。
ターザンカフェより)
※本日、“プロ格コラム”、“ベースボールコラム”、“競馬西遊記”、“アジ語”の4本を更新いたしました。
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