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介護ガチ

2月14日(日)

 たまたま夕方、テレビを付けたらNHKだった。それを見るつもりはまったくなかったが野坂昭如さんの奥さんが出ていたので見てしまう。

「福祉ネット」という番組。作家の野坂さんは右半身がマヒ。言葉も自由に話せない。それを奥さんが介護しているのだ。

 野坂さんは酒と不摂生な生活が体をこわす原因となった。とにかく男としてはわがまま勝手で気ままな性格。

 奥さんが「リハビリ頑張る?」といったら「バカバカしい!」という人だよ。まさしく野坂さんらしい返答だ。

 それにしても女性はたくましい。この奥さん、自分のことを“へこたれない人”と言っていた。気持ちがぺちゃんこになりそうになっても、紙一重の部分でめげないというのだからすごい。

 旦那があんな体になってもそれはそれで介護することを楽しんでいる。まあ、それは野坂さんが結局、変人で面白い人だからだ。

 つまりはそういうことである。人生においてきわめてネガティブなことを、プラスに変換してしまう知恵を持っている。

 それを生きるエリートという。これは男よりも女の方が上だ。明らかに上だ。野坂さんは時々、ベッドで死んだふりをして、奥さんをびっくりさせる。

 土壇場になってもユーモアと茶目っ気は絶対に必要だ。野坂さんは体は不自由であっても、脳はまったく正常なのだ。そうだよ、ローンが払えなくなって、家を取られてもそれをギャグとして笑うしかないのだ。

 しぶといよなあ、野坂夫妻は。ホント、最強だよ。野坂さんはたぶん、わざと自分から介護される身になったのだと思う。

 それがトシをとった時の自分を考えた時、もっともリアリティのあるネタだということを、彼は本能的に察知していたのだ。

 これは物書きとしての自己演出。自作自演の世界だ。たしかにそれが大きなネタになっているんだから・・・。

 ガ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ。野坂さんは男という存在をテーマにした時、プロ中のプロといえる。

 そんな人だから奥さんも退屈しない。2人にとって介護し、されることが、人生において少なくとも“引き算”の関係になっていない。

 お互いがインテリだからだ。インテリとはきびしい現実を、頭によって二次加工していく能力を持っていることをいう。

 収容所に入れられても最後まで生き残れるのは、ホントに体力のある人間か、そうでなかったら頭の中にもう一つの現実を見ることのできる人間だ。

我が肉体よ。決してギブアップするな

 もうひとりジャズシンガーの綾戸智絵さんが登場。彼女は80代の母親を介護している。

 関西人。大阪弁。ハキハキしている。髪はショートカット。体は小柄。でも歌っている時の姿はパワー満点。

 彼女は言っている。「私は介護をしているのではない。介護もしているのだ・・・」と。なるほどなあ。

“を”と“も”の違いかあ。介護をし「母と心中するのは自分の本意ではない」とそう言い切っている。

 その方が介護される母も自由になれるのだ。ある時、母は献身的に介護する娘に対してついにキレた。

「じゃあ、わたしが死ねばいいんでしょ。死ねばあんたは好きなことができるでしょ!」。いやあ、人生はまさしくガチだよ。

 ガチだからお互いがお互いを理解し合うことができるのだ。イギリスに留学している彼女の息子も偉いよ。

 母に向かって「おばあちゃんの終着駅とお母さんの終着駅が同じになってどうするんだよ。人の線路はおのずと違うんだよ」。

 おばあちゃん、お母さん、息子。三者三様の生き方。ガチ人生のトライアングルだ。介護が人間を鍛える。

 そういうコミュニケーションになって欲しいよな。だが、オレは倒れるわけにはいかないのだ。介護してくれる人がいない。

 このまま丈夫に生きていくのが絶対的使命だ。健康がすべて。それをこのテレビを見ながら実感したよ。

 我が肉体よ。決してギブアップするな。お前がオレの唯一にして最大のパートナーだ。それだけはわかってくれよな。

 今日の“四字熟語”は介護ガチにする。女はいやらしいほどタフだ。いや、美しいほどタフだと言い換える。

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