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非凡人論

2月1日(月)

 「罪と罰」を第三編の半分まで読んだ。2段組、300頁。ついに主人公、ラスコーリニコフの“凡人論”“非凡論”が出てくる。

 非凡人には殺人をする権利があるという主張である。しかしそれは私からすると大したことではない。

 自己正当化をしようとしているだけだ。この小説の特異なところはなんといってもドストエフスキーの語り口にある。

 よくもまあ、登場人物にああでもない。こうでもないと自問自答させている。その心理描写に作者は自分で興奮しているところがある。

 これは参考になった。勉強になる。ラスコーリニコフは殺人者だからなおさらだ。常に心は右へ左へと揺れまくる。

 その心の世界の有り様が唯一の現実であるといった感じなのだ。たぶん人間はそういう存在なのかもしれない。

 最初に心の現実ありき。もうこれは間違いのない真実である。だから私は逆に、この長ったらしい長編小説を読める気になったともいえる。

 人間社会の現実は俗っぽいこと限りない。そこをまたドストエフスキーはきっちりおさえているのだ。

 19世紀のペテルブルクの街の雰囲気が、文体から色濃く伝わってくる。この街に住んでいる人たちが思い切り世の中の俗悪さと、完全に同化した形で存在しているからだ。

 この小説のもう一つの魅力はそこにある。ラスコーリニコフはその中のたった一つの点でしかない。

 本当の主人公はペテルブルクという街だ。私はそんなふうに第三編までを読み進んだ。


ヨードチンキをぬったらじきに治るよ


 もっというならラスコーリニコフは犯罪者だが、真の犯人はペテルブルクだ。ラスコーリニコフ、お前は別に“非凡”でもなんでもない。

 お前自身、自分でも言っているじゃないか。「オレは美的しらみだ!」とね。まったくその通りだよ。

 君はきたない安アパートに住んでいる一匹のしらみさ。どこが“非凡人”なんだよ。オー、我が街、ペテルブルクである。

 それは一つの肉体さ。すり傷をおったり、ウミが出たり血を吐いたりするだろう。そう、街はいたる所で故障だらけ、病気だらけさ。

 ペテルブルクにとってラスコーリニコフは足のすり傷みたいなものだ。ヨードチンキをぬったらじきに治るよ。

 そんなもんだよ。ガ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ。おそらく後半の四、五、六編は犯人追及の話になってつまらないんだろうな。

 もっと本命のペテルブルクの街を見せてくれよな。私はそう願いたい。街にとって男とは何か? 女とは何か?

 それも重要なテーマである。しかし街に真のテーマは貧乏とお金である。そこをドストエフスキーはしつこいほど、これでもかと描いている。

 さすがである。そんなことはどうでもいい。たかが小説である。それよりも私はこの2月1日を自分にとって再出発の日と決めたのだ。

 全然、別人に生まれ変わるしかない。これまでのオレはしょっぱすぎた。やり直しだ。今日の“四字熟語”は非凡人論にする。

 もう一度、あらためていう。非凡人とはペテルブルクのことなのだ。

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