スポーツの掲示板ならイビジェカフェ

サッカー、プロレス、格闘技のスポーツ総合掲示板。

サッカー選手のことなら【イビジェカフェ】 プロレス選手のことなら【イビジェカフェ】 格闘技選手のことなら【イビジェカフェ】 ターザンカフェ
今日のコラム
煩悩菩薩日記
プロ格コラム
ターザン山本の裏目読み馬券作戦
競馬西遊記
覆面Xの人間万事塞翁が馬予想
平馬の千円馬券遊戯
映画コラム
元気が出るアジ語!
ゴールドラッシュ
ターザン情報
ターザンストック
イビジェカフェモバイル
イビジェカフェQRコード QRコードをご利用頂くか、以下のフォームにケータイのアドレスを入力して送信すると、モバイル版イビジェカフェのURLが届きます。

無銭破産

 午前中、誰か玄関の戸を叩く人がいる。チャイムが壊れてしまったのだ。なんだろう。こんな朝早くから。

 出てみるとおばちゃんが外に立っていて「町会費をお願いします」と言った。「え、いくらなの?」「1800円です」

 ウワー、思わぬ出費である。これは痛いなあ。千円札1枚と100円硬貨8枚を渡す。

 領収証には4月から9月までの半年ぶんと書かれていた。1ヵ月300円かあ。しかしオレの場合、まったく近所付き合いは何もしていないんだよなあ。

 それで町会費を取られるとはねえ・・・。午後0時10分「与作」に行って豚汁定食と目玉焼きを食べる。

 3時20分、銭湯の「喜久の湯」に行く。7時10分、新宿歌舞伎町にある「ロフトプラスワン」に到着。「格闘2人祭」のイベントがあるのだ。

 控室にはすでにミスター・ポーゴさんが来ていた。もちろん顔にはペイントをしていた。なんでもポーゴさんは5時にはもう来たそうである。

 出番は8時からなのにどうしたんだよ。私のすぐあとにジャイ子に豪ちゃん(吉田豪)も登場。

 ジャイ子が「ターザンさん、今日はOKA-CHANGも来ていますよ?」「え、ホント、どこどこ? すぐに呼んできて・・・」

 OKA-CHANG、おにぎりないの? ボクと会う時はおにぎりを持ってきてよ。あれ、食べたいよお。ウーン、ショックだ。

 OKA-CHANGおにぎり。君とボクの1対1のコミュニケーション。その2人の縁をひそかに確認しあえるおにぎりんなんだよなあ。

 それって君の心とその想いが結晶化したものでしょう。あまりボクがおにぎり、おにぎりというので彼女は「ターザンさんってもしかしたら赤ちゃん返りしたの?」。

 するとそばでそれを聞いていた人が「OKA-CHANGのことを母親と思っているのかも・・・」。違うよ、みんな違うんだよおおお。

 イベントは例によって豪ちゃんと私のトークショーから始まった。もう、そこでは豪ちゃんの私へのいじめに終始した。

 叱咤激励というか愛想尽かし寸前というか、要は何やっているんだターザン山本!というわけである。

 なぜ、本気にならないのだ? それがじれったくてじれったくて仕方ない。そう言われてもねえ。オレはこの時代とこの社会にしらけきってしまったんだよなあ。

 よくみんなしらけないで生きていられるよな。神経と感情がよっぽど鈍感なんだよ。いや、彼らもある部分、私と同様にしらけているのだ。

 絶対にそこはいっしょだ。オレの場合は恨みを持ってしらけている。呪いを含んでしらけている。だからそのおにぎり1個がオレにとっては救いになるのだ。

 私は何もしていない。豪ちゃんにとってはそれがはがゆい。じれったい。イライラする。ついには私に対して「今すぐに人生を自己破産しろ!」と言い出す始末。

 もうムチャクチャだ。みんなオレに何をしろというのだ。オレは生ける屍(しかばね)かあ。そうかもしれない。

 今日は今まできていたメンバー、ジャン窪さん、宮本ちゃん、谷賢、吉永君などがいなかった。もはやバラバラかあ。

 それともそれぞれ自分の人生の方向が決まったからか。

 ポーゴさんはよくしゃべる。それも論理がしっかりしている。この人もまたポーゴというキャラと、それにまとわりついているいろいろな噂と風評、それと自分自身。

 この三つがぐるぐるまわっている中で生きている人だ。自分を演じること、それはエンターテインメントの基本である。

 するとその演じたことが当然、ひとり歩きを始める。その副作用として批判や口撃が生じる。あるいは他人の勝手な妄想とジェラシーによって、噂が噂を呼んでいく。

 そうなるともはや、“私”とか“自分”は誤解されまくり状態になる。

 実をいうとエンターテインメントとは誤解と錯覚のダイナミズムでもあるのだ。そこに価値があるといってもいい。

 そこに面白さがあるのだ。ポーゴさんは存在がオーネスティ(正直)だ。それがこの人のアイデンティティの中心部分とみた。

 どこの団体にも所属しなくてプロレスラーをやってこれたのは、その一点によるところが絶大だ。組織に組み込まれている人間は自分に正直に生きられない。

 それは宿命でもある。そのかわりその代償として組織は依存力を持ってこたえてくれる。面倒をみてくれる。

 第二部は「笑撃! これが小人プロレスだ」の著書、高部雨市さんがゲスト。小人プロレスはプロレス業界で生きている人にとっては、禁断の世界。

 アンタッチャブル。触わられないもの。そういう考えが我々の中にはあった。いや、今でもある。そこを正面からぶつかっていってノンフィクションとして366ページにおよぶ分厚い本に仕上げた。これは大作である。

 よく出版社もこれを出す気になった。現代書館という。オビには森達也さんが「ファンタジーではない。お伽噺でもない。この国の結晶のようなメタファーがここにある」とよせている。

 私も即売をやっていたので思わず買わせてもらった。2600円である。これは読む必要がある。読まなければいけない。

 豪ちゃんもすごいよなあ。どこでどうやって手に入れたのか、ポーゴさんと小人プロレスに関する秘蔵フィルムを、ガンガン見せてくれるのだ。

 あれは非常にありがたい。説得力がある。豪ちゃんにしかできないスペシャルホールド、必殺技である。

 11時ジャストに「格闘2人祭」は終了。この日、私は2人の客と再会した。ひとりはKさん。日曜日にやる“シネパラの会”に来てよと誘った。

 もうひとりの彼には君の家族の写真、見せてくれないといったら家族3人で撮ったものをケイタイで見せてくれた。

 ウワー、やっぱり君の奥さんは美人だあ。“文一の会”が誰ひとり来ていないのは、もうそれは終わったということか。

 これもまた時の流れである。あるいは時の流れに負けたか・・・。豪ちゃんに出演料をもらって帰ろうとしたら、エレベーターのところで私のことを追っかけてきた女性がいた。

 Nさんは私に向かって「これはターザンのためにあるような本だから・・・」とそれを私に渡した。ありがとう。

 書店でこれ見たよ。山田詠美著「無銭優雅(むせんゆうが)」。四字熟語のタイトルだ。

 オレさあ、幻冬舎の本はいっさい買わないし読まない主義なんだけどなあ。

 それがまた、ピンク色をしたハートマークがぎっしり描かれた袋にはいっていた。

 CHERRY BLOSSOM FRUITY GUERLAIN PARIS ESPECIALLY FOR YOU。どういう意味なんだろうか? 2冊の本を手にして私は帰路に着いた。

 電車と地下鉄に乗っていた時、豪ちゃんを代表として、私への限りないラブコールの大合唱がどこからともなく聞こえてきた。

 それがどんどん大きくなっていく。私はどうすればいいんだよおおおお。自己破産か? それとも・・・。それが問題だ。

 今日の“四字熟語”無銭破産にする。ガ、ハ、ハ、ハ、ハ(笑っている場合かである)。

ターザンカフェより)

※4月12日(日)午後6時より“シネマイッキ塾”の後身にあたる“シネパラの会”を開催します。参加希望者はメールか当日午後6時、渋谷「109」前に来て下さい。課題映画は「トワイライト」、サブが「ザ・バンク 堕ちた巨像」です。

<< 戻る  進む >>
利用規約 ご利用ガイド
Copyright © 1996-2011 INTERNET BUSINESS JAPAN Co., Ltd. All rights reserved.