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活字野球

午前中、原稿書き、午後になって夢香姫が家の近くのジョナサンにやってくる。10月に出す本の原稿を軽くチェック。

 すでに400字で150枚を突破。順調に進んでいる。このペースなら締め切りの8月末までには十分に間に合う。

 その中で2年前の2006年10月30日、彼女がくも膜下出血で倒れた話を書いていたが、それを読んだ時、よく助かったと思う。

 普通ならあの世行きである。救急車の手配から受け入れ先の病院のチェック。それよりすぐに手術をしてくれる状況にあったのか・・・。

 すべて1分1秒を争う事態。運がよかったとしかいいようがない。後遺症が残らず社会復帰できたこと自体が奇跡といってもいい。

 ひとり暮らしをしていた時、風呂場で倒れたのだから気の弱い人ならそれだけで自分に負けていただろう。

 必死になって119番に電話するところから生死をわける闘いが始まった。これはもう経験した人にしかわからない世界である。

 原稿を受け取ると次の展開について打ち合わせをする。こっちはもうもっともきびしい編集者になっていた。

 チェック、チェック、チェックである。これが成功へのキーワードだからだ。こういう場合、妥協したら終わりである。

 ネクストのテーマと課題を与える。すぐにやれである。有無を言わせない。同じ時期に私もダイヤモンド社から本が出る。それが同時進行しているのだから大変だ。

 でもその方が緊張感があっていい。プレッシャーは多ければ多いほど強ければ強いほど逆にテンションは上がる。

 燃えてくるのだ。もう待ったなしである。ある意味で時間との闘いでもある。彼女にはハッパをかけるしかないのだ。

 もうここまできたら夢香姫とは運命共同体である。いくところまでいってやる。それが吉と出るか凶と出るかは、知ったことではない。

 気にしても仕方がない。先のことなんか誰にもわからないのだ。なるようにしかならないさ。それが一番さ。

 ガ、ハ、ハ、ハ、ハである。「週刊アサヒ芸能」から楽天の野村監督の試合後のコメント集がFAXで30枚も送られてきた。

 そんなことするとインクフィルムがなくなってしまうよお。FAXの用紙だってそうだ。あーあ、それならバイク便で送ってもらうのだった。

 アチャーだ。その野村語録についてどう思うのか? 電話取材を受けた。はっきり言って野村さんは勝負に対するこだわりや執念よりも、野球人生を楽しむ方を選んでいる。

 これは70歳を過ぎた年齢になったことと、もうこれまでイヤというほど勝負にまつわる修羅場を経験してきたので、気持ちが枯れてしまっているのだ。

 それもありだ。あの試合終了後の記者を相手にした野村さんの“ぼやき劇場”は、完全に一つの芸になっている。

 楽天というチームの大きなセールスポイントといってもいい。もしあれがなかったら楽天はただの弱小チームにすぎない。

 野村さんは打倒ONを目標にしてここまで生きてきた。でもなんといっても元南海ホークスの選手。

 パリーグの悲裏を誰よりも強く感じて、それが自分のアイデンティティであることを徹底的に自覚した人である。

 巨人、長嶋、王、セリーグの四つに強いジェラシーの感情を持ったことが今日の野村さんの地位を作ったともいえる。

 嫉妬は創造の源(みなもと)。闘争本能の原点でもある。この感情を抜きにして人間を語ることは不毛である。

 たぶん野村さんはゲーム中から今日は何をコメントしようか、それをずっと頭の中で考えているはずだ。

 しかもそのコメントはひと言でいうことを原則とする。このひと言が重要なのだ。ということは試合を“ふかん”して見る必要がある。

 その日の試合の総評をしながらそのポイントとキーワードとなるものを、言葉で探していく作業が必要。

 これってもう野球の監督というよりもエディター(編集者)センスのことである。コピーライターとしての能力が問われてくるのだ。

 野村さんはその部分で“活字野球”ができる人なのだ。その意味ですごく貴重な人材。

 野球は“勝った”“負けた”の結果がすべての世界。野球ファンの資質はひいきしているチームが勝つこと。それが最大の関心事だからだ。

 だから彼らの心がそもそも“フランチャイズ”なのだ。野村さんはそこにもう一つゲームとしての野球を総評して楽しもうという視点を提供した。

 それであの試合後の“ぼやき放談”である。“ひがみ”“負け犬”“貧乏症”という三つを自分のキャラとしてネタにしている野村さんはそれだけでもう商品価値がある存在。

 野球選手もそうだがスポーツ選手は一般的に言葉で自分を語ったり表現することが得意ではない。

 それは仕方がない。彼らは言葉を超えたところで生きているからだ。私が考えるにもしプロ野球の12球団の監督が、みんな野村さんのように試合後、今日の勝因、敗因を詳しく語ったなら、ファンは野球についてさらに多くの好奇心を持つはずなのだ。

 それがファンを育てていくことにつながっていく。野球への興味が増す。それが活字野球なのだ。

 野球の試合を勝敗だけで終わらすなである。どのチームの監督が最もユーモアがあって、粋なことをコメントできるのか?そういうことってファンからしてもすごく楽しみである。

 ところで楽天は前半戦が終わってみると見事に定位置の最下位におさまっている。首位とは11.5ゲーム差。借金は10。

 これがまた笑える話である、一時、Aクラスにいて貯金もあったのにこのざまである。野村さんのぼやきが本領発揮というわけである。夕方、めずらしく新宿に出る。7時半、靖国通りにある“かに道楽”でしゃぶしゃぶを御馳走になった。

 10時過ぎ表通りに出ると路面が濡れている。どうやら集中的に大雨が降ったようだ。雷がゴロゴロ、ピカーっと鳴ったのか?

 今日の“四字熟語”は活字野球にする。

ターザンカフェより)

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