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片道恋愛

 この日の夢香姫は、朝から絶好調だった。午前7時53分、家を出て新小岩の駅に自転車で向かう時、電話してきた。

 声がはずんでいた。彼女はいつだって気分の人である。非常にわかりやすい。10時29分には冗談でこんなメールを送ってきた。

 「ああ、私のスターよ。仕事中にふと空を見上げて思う。『愛しいあなた、今頃、何をしているの?』。立石からの風に乗って、あなたの声が聞こえてくる。『その答えは簡単だよ! 君の裸を考えているのさ!!』ターちゃん、大好き」

 ウワー、また遊ばれた。いや、私の方も遊ばせてもらったといった方が正しい。そして彼女もまた間違いなく楽しんでいる。とにかく面白すぎる。思わずこのメールを見て、私は笑ってしまったのだった。

 2人はいいコンビである。ところで、きのうの夜だった。横内謙介作・演出の『お伽の棺』(扉座)の5月19日、2時公演の回の招待席を申し込んだ。

 5月14日が締め切りだったが、急に行きたくなったのでFAXであえて申し込んでみたのだ。だめもとである。

 横内さんから直接、御招待状をもらっていたのだ。そうしたら9時半頃だった。扉座の人から私のところに電話があり「どうぞ来て下さい。お席は用意させていただきます」と言う。

 やったあ。やっぱり言ってみるべきだ。ラッキー。さっそく六本木にあるテレビ朝日の多目的スペース「UMU」に行く。

 受付に行くと、朝、電話に出た女性がニッコリ笑って私にあいさつしてきた。実に感じのいい人である。

 テンションが上がる。開演まで10分あった。外で待っていると「ターザンさんですか?」と声を掛けてきた人がいる。

 それが初めて会う演出家の横内さんだった。え? 昔、私がやっていた格闘技雑誌「SRS‘DX」のファンだったの? それは知らなかった。うれしいなあ。

 感激だ。前にミュージカルの『ドリル魂』を見せてもらった。私はありがとうとお礼を言う。

 さて、『お伽の棺』は“鶴の恩返し”という民話を下敷きにして書かれていた。木下順二の有名な「夕鶴」とは当然、違う。

 1時間30分もの。登場人物はわずか5人。そのうちの2人が韓国の人。いずれもそれは女性だった。

 「夕鶴」との違いは“母親殺し”にある。照明なし。舞台はすべて“ろうそく”の火。このお芝居についての詳しいことは別のところで書く。

 やられた。その言葉に尽きる。完全にやられた。完璧だ。すごい完成度だ。くそうという思いである。

 観客にとって目の前で見せられるものはすべてライバルである。私はそのような視点でしか見ない。ウーン、野球にたとえると、私はバットが出ずに見逃しの三振を食らったバッターだ。

 もちろん見事、三振を取ったのは横内さんその人だ。おめでとう。このお芝居のテーマは“愛”である。

 あるいは“男と女”といってもいい。女には愛の求心力がある。男にはそれがない。そのズレとギャップは決定的だ。

 ウン、それでも愛とは男と女が求め合うものである。それだけはたしかだ。そして、舞台はまるで誰もが心の中で見ている愛という名の鏡そのものだった。

 愛は心の鏡か? 私は「お伽の棺」を見ながら、なぜか夢香ちゃんのことを思い浮かべていた。

 男はみんな女の愛の求心力に圧倒される生きもの。その証拠に、彼女は私にこう言い切った。

 「もう、あなたには帰るところはないのよ。だって、私との愛はいつだって片道切符だから・・・」。ええ、行きはよいよい、帰りは怖いじゃないの?

 帰るところがないのか。そうだよな。女性の愛に“行き”も“帰り”もない。愛は不動の中心点があるのみなのだ。

 たしかに彼女の言う通りだ。愛に往復切符があったらおかしい。そういえば私の青春時代「恋の片道切符」という曲があった。

 さらに夢香姫は念を押した。「恋は一方通行だから・・・」。発する言葉のすべてが愛の求心力言語である。

 夕方の5時、大門に彼女を迎えに行った。台風が接近中。雨が降りそうだ。秋葉原で1時間、カフェでおしゃべりをする。

 6時半に別れた。この時の話は“エロス論”。彼女の顔が高潮していた。7時10分、イドーキーが立石に遊びにくる。

 「サンマルクカフェ」で会う。原稿を書いてきたので、その場で添削する。閉店時間の9時まで主にプロレスの昔話をした。

 それはそれでまた楽しい。通りには傘をさした人が見えた。雨が降ってきたか。家に帰って午後11時50分、私はこの日、一番大事なことを忘れていたことに気が付いた。

 しまった。博多の山崎さんの奥さん、二三代さんの誕生日だったのだ。すっかり忘れていた。あしたまであと10分ある。まだ間に合う。

 しかし、もう時間的に遅い。電話をかけるのはやめた。スミマセン。勘弁して。今日の“四字熟語”は、片道恋愛にする。


ターザンカフェより)

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