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マサ斎藤 |
格闘二人祭≠ナゲストの永島さんは少し暗い顔をして「マサさんのことが今、一番、気になっているんだよなあ…」と言った。
先月、新宿のロフトプラスワンで吉田豪ちゃんと格闘二人祭≠やったら永島勝司さんがゲストとして出席してくれた。
ボクがマサ斎藤さんは今、どうしているんですかと聞いたら永島さんは少し暗い顔をして「マサさんのことが今、一番、気になっているんだよなあ。ボクが何もしてあげることができないんで、それが心に引っかかっているんだよ…」としんみりした口調で言っていたのが、なぜかボクの心に残ってしまった。
そうだ、マサ斎藤さんは長州さんと永島さんがWJプロレスを旗揚げした時、いっしょに新日本プロレスを飛び出していった。
ボクはその時、この船出は非常にきびしいものになるぞという予感があった。外からみているとこういうことはよくわかるのだ。
でも、当事者はそうは思わない。まさしくボクの悪い予感通りに旗揚げしてすぐWJプロレスという船は、航海して早くも難破船状態になってしまった。
とにかくプロレスの世界に限らずこの世の中はお金がすべてなのだ。「金の切れ目が縁の切れ目」とはよく言ったものである。これ以上の格言はないといってもいいだろう。
「あんなにおいしい飲みもの(カルピス)はないよな…」がマサさんの口ぐせだった。
WJプロレスはあっけなく沈没した。この船に乗ったレスラーはその後、ちりぢりバラバラになっていく。
越中詩郎、大森隆男、天龍源一郎、佐々木健介などがそうだ。選手はまだいい。マサさんみたいに選手でない人は、行く当てがない。
(タイガー)服部さんみたいにレフェリーとして新日本プロレスにあっさりカムバックした人もいるが、あれは例外である。
ホントにマサさんは今、何をしているのだろうか? 坂口さんとは明大でいっしょだった。坂口さんが柔道で、マサさんがアマレス。
アメリカに渡って一匹狼として活躍。それが認められて新日本プロレスを主戦場として試合をするようになった。
ケン・パテラとアメリカで暴行事件を起こし、刑務所生活を経験した。ボクはその時、ニューヨークにいる通信員のケイジ中山さんに頼んで、差し入れとしてカルピスを持って行ってもらった。
マサさんがビールのジョッキーに氷を入れ、それにカルピスと水を入れてイッキ飲みするのが、好きだと言っていたからだ。
「あんなにおいしい飲みものはないよな…」がマサさんの口ぐせ。実をいうと、ボクの父も同じことを言っていたのだ。
ボクの父は大酒飲みだったのに、戦争でお腹を銃弾で突き抜け戦場から帰国。病院で飲んだカルピスは、お酒よりうまかったというのだ。
ボクも父のこの言葉を受け継ぎ、夏になると昔はカルピスばかり飲んだ。
そのためお中元はカルピスだらけになったことがある。マサ斎藤さんのことはボクもなんだか気になるのだ。(SPECIAL THANKS:<a target="_blank" href="http://www33.ocn.ne.jp/%7Epowerbomb/">Katsu.Yamada</a>)
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